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ドルの凋落

前に副島氏の著作『ドル覇権の崩壊』を紹介しました。彼は5年前からサブプラ問題を指摘してきました。またラビ・バトラの予言も紹介しました。再掲しておきましょう:

1)日本利上げで日本経済は停滞に陥る。特に800兆の国債の利払いだけでも大変な重荷に。

現状:株価はきわめて不安定。消費税は10%へ。

2)原油価格は100㌦を超える。これが日本の貿易黒字を食い潰す。

現状:中東の不安定化により、原油は高騰中。ガソリンも15年ぶりに140円突破も。その他原油製品が高騰。

3)アメリカ経済は利上げと住宅バブルの崩壊で低迷する。

現状:秋ごろから米経済は失速する予想。特に住宅投資が高金利によりストップしており、バブル崩壊もあり得る。しかし原油や資源の高騰でインフレ懸念があるため、安易に利下げもできない。

見事に的中していますね。本日の日経紙でも世界の通貨の異変をレポしていました。すなわちドルの換金率がすでに市場よりも割り引かれていること。アフリカ諸国と中東諸国がそれぞれ共通通貨を計画していること。ユーロはすでに成功しているわけですが、これでドルの覇権はますます弱まるわけです。対してオイルやゴールドは高値更新中。結局ブッシュのイラク戦争などで自分の首を絞めたわけですが・・・。これで不況となり、金利を下げるとますますドル離れを加速し、ドルは弱くなります。上げる事はもちろん不可。迷路に入っています。どうもアメリカは自滅の道をひた走っているように思えてなりません。

私は現在の時勢を一部の人たちがするように聖書預言と安易に対比することは避けたいと思いますが、世界の趨勢はマネーを中心として、ヨーロッパ勢力、アフリカ勢力、中東勢力、アジア勢力(ロシア含む)、そしてアメリカ勢力と多極化してきます。さらにそれを統一しようとする勢力が出る時、世界は一つの重大なコーナーを曲がると見てよいでしょう。黙示録のバビロンは二面性を有しています-宗教的バビロン経済的バビロン。宗教は人の霊をとらえます。経済的バビロンでは人の魂までも売買対象となるのです。昨今のニッポンや世界の霊的状況と経済的状況を見るとき、バビロン化の兆候が見えると思いますが、いかがでしょう。

参考:田中宇の国際ニュース解説

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