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分子標的薬アバスチンの危険性

先に抗がん剤が一部のガンを除いてほとんど効かないと言う慶応大近藤医師の記事を紹介した(→こちら)。今般、乳がんなどに対する分子標的薬として期待されているアバスチン(bevacizumab)についてJournal of the American Medical Association誌に、他の化学療法と併用した場合、死亡率が最大350%(3.5倍)になると言う報告がなされた。

●論文
Treatment-Related Mortality With Bevacizumab in Cancer Patients, JAMA. 2011;305(5):487-494

●一般記事
Popular cancer drugs increase risk of death, study finds
Cancer drug, when combined, boosts death risk

アバスチンは血管新生を抑制する作用があり、その作用機序はいわばガン細胞を兵糧攻めにするもの。こちらにそのメカニズムの解説があるので、英語だが、参照されたい。

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