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終わりの時代の警鐘と兆候

ファイル 1812-1.jpg終末論を整理するために、かつて70年代にベストセラーとなったハル・リンゼイの"The Great Planet Earth"を読み直している。明治大学の越智美智雄監訳による"できうる限り原書に忠実な訳"、『今は亡き大いなる地球-核戦争を待望する人々の聖典-』徳間書店。

越智氏はいわゆる聖書信仰のクリスチャンを福音原理主義者として、神による創造やクリスチャンの携挙やイエスの再臨、さらにはゴグ・マゴグの戦いや、ハルマゲドンの戦争を妄想であると断罪する人だ。この聖書根本主義者たちは核戦争を待望し、自分たちだけが救われるとする狂信者であるとし、これがアメリカの根底に横たわる病理であると言う。また著者のハル・リンゼイについてもこう評する。

ボーンアゲイン・キリスト教徒とは、みずからキリストを見たか、それに近い経験をしたと公表した人々をさす。ハルセルが1985年に会った印象では、リンゼイは50がらみで、「まだ髪はふさふさと黒く、口髭をたくわえて、控え目な学者風の人物だった。世界のできごとや聖書研究から何かをさぐりだす手法を完全に身につけているいうおもむきがある。そして同情心にあふれ、人々のことを気にかけ、心を痛めているいうようすがありありと見てとれた」という。ハルセルが報告する聖書根本主義者たちはもとより、私が86年と89年に会った彼らも、だれもが一見穏和な人々だった。これがまた怖いところではある。

要するに越智氏によると、ボーンアゲイン(再生)したと主張する聖書を天啓と信じる信仰者は、「天啓史観」という狂気を生み出し、核戦争による世界の終わりを待望する表向き穏和だが実は怖い妄想的狂信者をつくり、これが世界平和への脅威となるというわけ。カバーにはこうある:

核戦争という「終わりの時」が来ることを8,500万人のアメリカ人が信じている。『聖書』は神が用意した世界最終戦争を戦わせるシナリオと考えているからだ。4,000万人を超える「聖書根本主義派」の人々は「自分たちだけは最終戦争から救われる」と信じる。彼らにとっては地球はかけがえのない惑星ではない。使い古されればあっさり捨ててしまえばいいのだ。イエスの再臨まであとわずか-だから自然破壊も気にならない。アメリカの大多数が、実は核戦争を熱望していたのだ!・・・超大国の底に流れる聖書根本主義の奇怪な教理が今、初めて全貌を明らかにする。

という次第。いわゆる非キリスト教徒がこれらの主張をするのは、まあ、当然であろう。しかし現実はどうか。まことにハル・リンゼイが70年代に預言したとおりの状況が、いわゆるキリスト教界において生じているのだ。私も前々から言っているとおりのことを、彼もすでに70年代に廃教の警鐘を鳴らしていたことに改めて驚いた次第。

キリストをほんとうに信じる者と「正義の牧師」に仮想した者とのギャップは、ひろがるばかりである。私はまもなく「ほんもののキリスト教徒」に対する公然たる迫害が勃発すると信じてうたがわないが、迫害の手は大手教団内の神を信じない指導者たちからなる強力なヒエラルキーからのびてくるのだ。聖書の最終的権威、キリストたがひとりが私たちの身代わりとなってくれた結果得られる贖い、イエス・キリストの神性を信じるキリスト教徒は、あらゆる人類を統合する「連帯組織」の和を乱し、「神の普遍的父性」の教えを阻害する主犯あつかいされるだろう。ところで「世界救済運動」こそそういう連帯組織であり、これにたずさわる者たちはイエスの教えのほんとうの核心を信じていないのだ。イエスは、神は万物の創造者であるが、じぶんを信じる者にだけ父なる神として対するのだと、教えているのである(ヨハネ8:44;ガラテヤ3:26)。信徒の迫害がつのってくるにつれて、それを生きのびた信徒らはほんもののアングラ教会をつくりはじめる。

要するに今後、世界平和や人権運動などと絡んで、神にいたる道は種々あるから、諸宗教と共に世界統一宗教が誕生してくるが、救いの名はイエスのみなどと主張する聖書信仰の者が排他的と断罪され、迫害されると。聖書を告白する者はそこをサバイバルする時代になるわけ。なるほどKFCなどはまさにニッポンキリスト教非公認のアングラ教会(地下教会)だ(笑)。さても、まことに時代は終わりの時。キリスト教徒とクリスチャンの相克の時代。私たちはまず世に対するよりも、キリスト教に対する必要がある。彼らは信徒と称しているが、実は十字架に敵対する偽善者だ。繰り返すが、十字架の福音のもっとも狡猾な敵は、実はキリスト教なのだ。これもペテロが言うとおりではある:

まず第一に、次のことを知っておきなさい。終わりの日に、あざける者どもがやって来てあざけり、自分たちの欲望に従って生活し、次のように言うでしょう。「キリストの来臨の約束はどこにあるのか。先祖たちが眠った時からこのかた、何事も創造の初めからのままではないか。」・・・あなたがたは・・・そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。

しかしいかがだろう。今日、まことに世界は聖書の預言どおりに展開しているではないか。私たち越智氏の言う聖書根本主義者は核戦争を待望しているのではない。ペテロの言うとおり携挙と再臨を待望しているのだ。人が小賢しく何を主張しようとも旧創造は終わる。主権者は神だ。誰が神に言い逆らうことができよう。御言葉に対立するものは、神に対立しているのだ。その実は自分で刈り取ればよろしい。が、これから終末の迎えるあたり、聖書をそのままに神のことばと告白することにより、狂信者、妄想者、原理主義カルト、反社会者などの烙印を押されることは確実な時代に入っていることを、人ではなく、神に仕えたい者たちはよくよく認識すべきであろう。

Hal Lyndsey Report

終わりの時代の明らかな兆候

・元記事:7 Signs of the End Times By Britt Gillette

1) イスラエルのホロコーストと国家再建:エゼキエル37:11-13

2) エルサレムが世界の重石となる:ゼカリヤ12:2-3

3) 世界的移動と知識の急速な増加:ダニエル12:4

4) 時代の兆候の指数関数的増加:マタイ24:3-8
 ・戦争
  15世紀29回
  16世紀59回
  17世紀75回
  18世紀69回
  19世紀294回
  20世紀278回

 ・飢饉
  15世紀6回
  16世紀10回
  17世紀24回
  18世紀28回
  19世紀30回
  20世紀44回

 ・地震(M7.0以上)
  15世紀2回
  16世紀3回
  17世紀7回
  18世紀13回
  19世紀29回
  20世紀123回

5) ゴグ・マゴクの連合国の台頭:エゼキエル38-39章

 マコグ、メシェク、トバル=ロシア
 ペルシャ=イラン
 クシュ=エチオピア
 プテ=リビア
 ゴメル=トルコ
 ベト・トガルマ=トルコ、アルメニア、小アジアのトルコ語の人々

6) 世界政府の樹立:黙示録13:7

7) 全世界への福音の宣べ伝え:マタイ24:14

追記:The Temple Instituteにおいて、71人の律法学者からなるサンヘドリンにより、エルサレムの第三神殿の青写真が完成した。ここへきてまさに主の動きが加速している感がある。

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Blue Print For the Holy Temple

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