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終末の兆候:罪と十字架を語らない司祭

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スウェーデンのルーテル派の司祭。神はすべての人を愛する方だから、裁くことはなさらない。よって罪については語るべきではないと。

Swedish Lutheran priest: “Do not talk about sin and this cruel God”

“Our picture of God and the view of mankind is dreadful and grotesk. A fallen creation, a sinful mankind. The God we worship is like a dictator in North Africa and the Middle East, who demanded blood of a man to be reunited with his own people“, explains Karlsson.

“Take away all talk about sin, guilt, shame , blood and slaughter of lamb. This is not relevant to our modern times of educated people”

「私たちの描いている神の像は恐ろしくまたグロテスクである。堕落した被造物、罪深い人類。私たちが礼拝する神はあたかも北アフリカや中東の独裁者のようであり、ご自分の民と結合するために人間の血を要求する。」

そこで彼女は結論するのだ:

「罪や、罪悪感、恥、血とか羊の犠牲について語ることをやめるべきだ。これらは現代の教育を受けた私たちにはふさわしくないものだから。」

かくして彼らは人類の救いがたい罪の問題と絶望、ただ神の子だけがなし得る十字架での贖い、その根拠である血潮、さらに死と復活、昇天などの価値がすべて失われるわけだ。血によらない信仰はあり得ない。このように聖書の神をグロテスクとして、その神像を偏向する傾向はニッポンキリスト教でもすでにしばしば観察される。神は愛だから、何でも愛して赦して・・・と。

神の本質は聖なのだ。ゆえに罪人は100%排除される。その聖に由来する愛と義という相反する神の本性が矛盾なく証明されたのが十字架である。そこでキリストと共にアダム系の古い人は死んだのだ(Rom 6:1-8)。これが救いである。その聖もいわゆる「清く・正しく・美しく」といったニッポンキリスト教的イメージではない。神は超絶した存在であり、神でないものはすべて聖ではない。聖は神によってのみ定義される。

人の心はよろず偽るもので、それは直しがたい。だれが、それを知ることができよう。-Jer.17:9

この病んだ心に映る"神"が"彼らの神"だ。残念ながら十字架と血を回避した神の救いはあり得ない。が、私はあえて論じ争うことはしない。彼らには「あなたの神に自分を救ってもらいなさい」と勧めるのみだ。彼らは必死に自分の神像を構成して、自分を救おうともがいているだけなのだ。よって神ご自身にあって安息することがない。

ですから、今すでにキリストの血によって義と認められた私たちが、彼によって神の怒りから救われるのは、なおさらのことです。-Rom.5:9

御子を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。-John 3:6

御使いのかしらミカエルは、・・・あえて相手をののしり、さばくようなことはせず、「主があなたを戒めてくださるように。」と言いました。
しかし、この人たちは、自分には理解もできないことをそしり、わきまえのない動物のように、本能によって知るような事がらの中で滅びるのです
忌まわしいことです。彼らは、カインの道を行き・・・滅びました
彼らは、あなたがたの愛餐のしみです。・・・まっ暗なやみが、彼らのために永遠に用意されています。
・・・
「終わりの時には、自分の不敬虔な欲望のままにふるまう、あざける者どもが現われる。」
この人たちは、御霊を持たず、分裂を起こし、生まれつきのまま(※)の人間です。-James 1:9-19

(※)「生まれつきのまま」の原語は"psuchikos"、つまり「魂的な」の意味。神の御霊から分離されて、御霊によらず自らの魂(思い・感情・意志)に従って生きる人々を指す。この場合、別にいわゆる罪的なことをしていないかもしれないが、彼らは「魂的な人」に分類される。人間的善悪とは関係ない神の価値観である。さらに神から独立して罪的な思いに満たされたり、肉体を用いて罪的な行為に落ちている場合、「肉の人(sarkikos)」と呼ぶ。

                       

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