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Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 211-1.jpgデンゼル・ワシントンの『アメリカン・ギャングスター』。ストーリーはこちらを。デンゼル・ワシントンは『クリムゾンタイド』以来、個人的にはかなりフェイヴァリット・アクターである。今回もヤクを裏でさばくギャングを好演していた。アメリカの60年代後半、ベトナム戦争が泥沼化した荒廃した時代背景にあって、イタリアン・マフィアではない黒人ギャングとNYPDの刑事との心理戦的対決を描く実話の映画化。互いの信念を貫くうちに、この二人の間に微妙な友情が生まれる。

しかし驚くのはNYPDの麻薬捜査官の何と3/4がギャングとつながっていたこと。闇の偽りは実に巧妙に侵入するのだ。しかし様々の妨害や圧力にもかかわらず、一人の刑事の執念によって闇の業は暴かれる。この渋い役どころの刑事を『グラディエイター』でローマの剣闘士を好演したラッセル・クロウが地味ではあるが、実にリアリティを醸しつつ演じていた。

面白い対比は、闇のギャングは実に敬虔なキリスト教徒であること。毎日曜日に家族で教会に通い、賛美歌を歌い、食事の前には家族で手をつないで祈る。対する刑事はやや心が渇いて荒れており、神に対する信仰などは微塵もない、この世的な存在。ギャングが逮捕されるのも礼拝を終えて教会から出てくるところ。果たしてこの二人の間のどちらにまことの意味で神が働いていたのであろうか。昨今のニッポンキリスト教の牧師が覚醒剤で女性を殺して自らもパンツ一つで転げ落ちて死ぬとか、カトの信者が散弾銃を乱射するとか、毎日曜日に教会に通うコムスンの社長のようなケースとか・・・。まだこれは序章であると・・・。

今後のニッポンキリスト教もリバイバル音頭を踊らされているうちに、偽りの侵入があるだろう(否、すでにある)ことは、これまでも何度も警鐘を鳴らしている。そのような霊的雰囲気の中で欺かれないコツは単純である―まず、少数者につくこと。これはギデオンのケースを見ても分かる。神は2万人をたった300人にしぼられた。それは肉なる者に功績を帰させないため。対して、世の権威や多数を頼むこと、人の目に煌びやかな業をデモンストレーションすること、人が喜ぶことを扇動すること―これらは肉の欲目の欲暮らし向きの自慢をくすぐる実に巧妙な敵の策であり、しかも主の名を使ってまでもなし得ることを知れば幸いだ(これが実におそろしいのだが・・・)。

愛知県のさっちゃんがサンダーシングの興味深い言葉を紹介して下さっています:
http://plaza.rakuten.co.jp/hidamariroom/diary/200802040000/

Comment

Luke

スーパーチューズデイの投票がそろそろ始まりますね。私はオバマを押していますが・・・。さてさて。

  • 2008/02/05 19:27
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Luke

クリスチャン・トゥデイに関する山谷さん提示の資料がUPDATEされています。興味深いことが明らかになっています。

・ダビデアン問題資料集
http://dqa.blogspot.com/

ここで言えることは実に嘘が多いということ。各自で検証されてください。

  • 2008/02/05 21:08
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DJ Jerry

クイズです。なぜ、わざわざ火曜日に選挙をやるのでしょうか?

  • 2008/02/05 21:17
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Luke

Jerryさん、回答よろしく。

オバマが有利のようですが、もし彼が取れば、マケインはややよぼついてますから、多分米国史上初の黒人大統領誕生となるでしょう。私もキリスト教原理主義やネオコンの臭いはウンザリですし、今日の午後が楽しみです。

ちなみに当時、イスラエルフリークのクリスチャンがブッシュは神が立てた大統領であると宣言したり、フセインを殺せと叫んだ福音派牧師たちを熱烈に支持した者たちがいました。その霊的煽情に対して私が警鐘を発した記事です:

・イラク戦に関して→http://www.kingdomfellowship.com/Ministry/Articles/Iraq_War.html
・イラク戦-その後-→http://www.kingdomfellowship.com/Column/flowing56.html

  • 2008/02/06 09:03
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