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6月6日 テルル132の検出が意味すること 小出裕章 (MBS)

どうも予想以上の状況のようだ。ニッポンは確実に自己崩壊へと向かっている。私は人や社会に関して、末路が見えることがあることはすでに書いた。ただし、私の欠点は見通しがどちらかというと甘いのだ。つまり私の予言はほぼ私の想定以上の深刻な状況によって成就することが多い。民主党の自己崩壊と分裂も、ニッポンの崩壊も予言した。しかしここまでとは・・・。

CLIP:メルトスルーの可能性。ついにここまで・・・。要するに冷却できないわけ。今後延々と汚染を垂れ流すのみとなったのだ。下手すると再臨界もあり得る。

核燃料、圧力容器貫通の可能性…政府が報告へ
読売新聞 6月7日(火)14時30分配信

 東京電力福島第一原子力発電所の事故について、政府が国際原子力機関(IAEA)に提出する報告書の全容が7日明らかになった。

 報告書は、破損した1~3号機の原子炉圧力容器の底部から溶融した核燃料が漏れ出し、格納容器内に堆積している可能性を指摘した。

 格納容器まで溶けた核燃料が落下する現象は「メルトスルー」(原子炉貫通)と呼ばれ、「メルトダウン」(炉心溶融)を上回る最悪の事象。これまで圧力容器底部で、制御棒の貫通部などが破損し、高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏出したことは明らかになっていたが、政府が公式にメルトスルーの可能性を認めたのは初めて。

 また報告書は、原子力安全規制の行政組織が縦割りで、国民の安全を確保する責任が不明確だったと認め、原子力安全・保安院を経済産業省から独立させ、原子力安全委員会なども含めて、体制を抜本的に見直す方針なども打ち出した。

で、今年の卒研生たちはみな意欲満々の諸君ばかりで、福島の現地で線量を測定したいとの希望なので、早速研究費でガイガーカウンターを手配した。彼らは今後(主の再臨が伸びれば)五、六十年間を放射能と共に生きるわけで、かなり真剣に受け止めているようだ。夏休みに合宿をかねて現地を何箇所か訪問する予定。

それにしてもあのDASH村がすでに人の住ない処になっているのは悲しい次第。しかしながら、小出氏の見解から見ても、福島全体がいずれDASH村化すると考えている。かくして欧米の専門家の見立てどおり、ニッポン列島の北部三分の一が人の居住不可地区となるだろう。この国にはもはや復興はありえないと知るべきなのだ。そのことを前提にして生きないと、今後の歩みを再び誤ることになるだろう。それはこの国にとって致命傷となる。

追記:本日あのトッチャン坊やの村上氏が有罪確定。この人についても私はこう書いた。ついでに言えば、ホリエモンについても裁きを祈ったのだ。この二人についてはこちらに過去ログがある彼らの問題は神の主権を侵し、自らを"神"としたこと。神は侮られる方ではないのだ。

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