Entry

トップ > 映画 > Dr.Lukeの一言映画評

Dr.Lukeの一言映画評

午前はプールとサウナ。午後はランチと映画と巡航モード。

ファイル 2249-1.jpg

映画は『X-MEN-ファースト・ジェネレーション』。あのミュータントたちのルーツを明らかにする謎解き編だ。

国際情勢が緊迫する1960年代。裕福な家に生まれ、名門大学に通うチャールズと、母親と引き裂かれた悲しい過去を持つエリック。チャールズは強力なテレパシーを使うことのできるミュータントだったが、自分と同じような能力を持つ者の存在に気付きはじめていた。そんな中、強力な磁力を発生させ、あらゆる金属を自在に操れるエリックとめぐり合う。ミュータントとして人類と闘うべきか共存すべきか、異なる信念を抱きながらも友情を深めたふたりは、世界各地のミュータントを仲間に迎え入れていく。しかし、戦時中にエリックの母親を殺した元ナチスの科学者ショウが、ミュータント集団“ヘルファイヤークラブ”を結成。やがてショウが悪魔のごとき計画を実行に移したとき、チャールズとエリックはその野望の阻止に挑むが、過酷な運命は彼らの絆を引き裂き、人類との“共存”か“支配”かという正反対への道へと導いていくのだった・・・。

設定が面白い。WW2のユダヤ人迫害から、60年代の米ソ冷戦、特にキューバ危機を舞台設定にしている。当時のフルシチョフとケネディの対決の裏で、WW3を回避するためのミュータントたちの活躍があったのだ。そこにいきなりステルス戦闘機や原潜が登場したりで、かなりガチャガチャなストーリーではある。ただ「これからはDNAの時代だ」と言う台詞はまさに、だ。DNAを制するものは世界を制する。

もう一点、面白かったのは、ミュータントたちが二つに分かれていくこと。ひとつは人類に攻撃を受け、人類を恨んで敵とみなし、自分たちの能力を用いて人類を征服し、世界を支配すること目指すグループと、ひとつは人類に溶け込もうとするグループだ。ミュータントという悲劇的な能力を持つことで悩みつつ、普通であることを願う彼らも、それぞれの心のあり方と動機に従って、その能力の使い方が別れてしまうのだ。

先に触れたヒトラーの予言でも、終わりの時代には人類はモノを考えない、永遠に大人になり切れない、永遠の未成年者、幼稚なままのアホな国民さま(大衆)と、彼らをコントロールする支配層に分離するとある。NWOやNWRも明確な形をなしつつある終末に入った現代において、この「分離」は重大なキーサードである。

これはいわゆるキリスト教徒、神を信じるとする人々においても同様だ。例えば、スウェーデンの例。「チャーチ・オブ・スウェーデン(COS)」においては、真にイエスを信じる者は何と15%だ(→Hardly any in Church of Sweden believe in Jesus)。COSは世界でも最もリベラルな教会の一つであるが、霊的な要素は完全に空虚。主の目にはまったく役に立たない。

これはニッポンキリスト教においても同じようなものだ。日本基督教団あたりの牧師たちは処女懐胎や復活を信じていない者が堂々といる。聖書の言葉を神に関する人間の記事とか証し集とか主張しつつ、しかるに説教だけはルーチンワークとしてこなしている。何という欺瞞。同教団ではホモやレズの教職者も認知されており、神を恐れることなく、教団政治力学で動く彼らの罪は深い。いずれ神の直接的裁きが下されるだろう。かくして時代は分離の時代。それぞれの心のあり方に従って、主につく者とみかけは敬虔でも主を否む者とに分離される。ニッポンキリスト教は確実に 内部から侵食されて崩壊するだろう。

違ったことを教え、私たちの主イエス・キリストの健全なことばと敬虔にかなう教えとに同意しない人がいるなら、その人は高慢になっており、何一つ悟らず、疑いをかけたり、ことばの争いをしたりする病気にかかっているのです。そこから、ねたみ、争い、そしり、悪意の疑りが生じ、また、知性が腐ってしまって真理を失った人々、すなわち敬虔を利得の手段と考えている人たちの間には、絶え間のない紛争が生じるのです。-1Tim 6:3-5

信心を装いながら、その実、信心の力を否定するようになります。こういう人々を避けなさい。-2Tim 3:5

かくしてすでに背教に入っているこの時代は、来るべきあの者の登場の舞台を着々と整えているのだ。

だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。-2Thess 2:3

主の血潮、十字架、御言葉、そして御霊を貶め、侮りつつ、自己弁護のために偽りを語るようになると、この偽りの霊と自ずと契約を結ぶことになるのだ。聖書の神の言葉を拒否するならば、悪魔は狡猾に彼らを神の業を貶めるために用いる。しかし究極的には彼らは悪魔によって滅ぼされる。これが悪魔の手法である。一時は高く持ち上げて、一気に落とす。どのギョウカイでもみることができる破滅ストーリーである。こうして神によって選り分けが進められる。え?、神が差別をし、エコヒイキをするのか?と。断じて、否。その選り分けはそれぞれの心、またその者の"信仰"に従うだけ。自分の心が選り分けの物差しとされるのだ。今後、頑なな者はさらに頑なに、神を侮る者はさらに神を侮るようになる。

同時に世においてもすでに選り分けがなされつつある。明らかに世界統一政府(NWO)に向かってのベクトルが働いている。かくしてヒトラーが予言した支配する少数の者たちと支配される大衆の構造が確実に出来上がるのだ。私は最近、モノを考えない善良なる大衆で溢れるこのニッポンは、飼い慣らされた大人しい羊たちを産出する実験的放牧場とされているように思うのだ。明らかにあの者たちの手によって、ある一定の方向に誘導されている。今年のビルダーバーグ会議についてはこちらをどうぞ。

ちなみにいつもの井口博士も同様の論を展開している。

かくして、前から指摘している通り、<開国=政治的去勢>、<敗戦=軍事的去勢>、<バブル崩壊=経済的去勢>を受け、今回、<原発事故=倫理的去勢>を受けたニッポンはすでに自立し得ない。この国はおそらく分割統治のような形で、他の国に寄生することでしか存続し得ないだろう。世にはパラサイト・シングルが増えているようだが、国家自体がパラサイト国家となるのだ。

ファイル 2249-2.jpg

加えて今回の原発事故で洩れた放射能により、この実験放牧場たるニッポンにどのような"ミュータント"が生じることであろうか。福島ではすでに子供たちに鼻血や疲労感などの低線量被曝症状が観察されるようになっているとのこと。前から言っているが、基準値を上げる下げるの問題ではなく、直ちに疎開避難させるべきだったのだ。この国、10年後がほんとうに怖い。いや、すでに存在していないかもだが・・・。嗚呼、まことに願う次第、マラナタと。

New World Order Bilderberg Group
Open Your Eyes and See The TRUTH

そしてこれは前にも紹介したが、Michel Chossudovskyによる近未来予測。WW3 is imminent!

Chossudovsky: US will start WW3 by attacking Iran

同氏による論文:

追記:シカゴにおけるBig Brotherによる監視カメラによる監視体制の強化についての記事。アメリカはすでに自由と平等の国ではない。・・・と言うか元々なのだが・・・。

Comment

エシュコル

今夜の「イーグルアイ」は怖かった。
コンピューターが人間を支配し、全てを監視しているとは・・・。最初は正義の味方かとも思ったが、実は・・・。必見ですね。近い将来アメリカでは起こりつつあるのかも。恐ろしや!

  • 2011/06/19 00:15
  • Edit

Luke

そうですね、「イーグルアイ」とか「エネミー・オブ・アメリカ」などは近未来予測作品でしょう。いや、もう実現していますが。Facebookなどは個人情報が巧妙に収集されているようですし、最近の警察の捜査も足でかせぐのではなく、監視カメラを探すのですから。

かくして「正義」を振り翳す者に正義はなく、「自由」を叫ぶところに自由はなく、「プライバシー保護」を主張する社会にそれはないのです。精神病理では「反動形成」と言って、内なる真実と逆の言動をするのですね。面白いものです。

  • 2011/06/19 07:29
  • Edit
Access: /Yesterday: /Today: