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CLIP:うつ患者に特有タンパク質パターン=診断客観指標に応用期待―広島大

うつ患者に特有タンパク質パターン=診断客観指標に応用期待―広島大

時事通信 8月31日(水)6時4分配信

 うつ病患者に特有の血中タンパク質の構造パターンを発見したと、広島大学大学院医歯薬学総合研究科の森信繁准教授らのグループが31日発表し、米科学誌「プロス・ワン」電子版に掲載した。
 従来うつ病の診断は、意欲低下などの症状を基にした主観的なものだったが、森信准教授は、今回の発見が、構造パターンを客観指標とした診断法や治療に役立つ可能性があるとしている。
 森信准教授らは、神経細胞の栄養成分となる脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質の一種に着目。BDNFの遺伝子にメチル基と呼ばれる分子が結合する「メチル化」のパターンについて、未治療のうつ病患者20人と、健康な人18人の血液を採取し解析、比較した。その結果、遺伝子の特定の部位で、うつ病患者と健康な人で全く違うメチル化のパターンがあることが分かったという。 

ちなみにいつもどおり、BDNFの構造はこちら。

わが義兄は神経科を開業しているのだが、生活保護を得るために、うつ病の診断書を求めてくる輩が多いとか。医師側は患者がうつ感情などを訴えると診断書を書かざるを得ないのだ。が、今回のこれは客観的に血液で診断できるわけだ。生活保護受給者200万人を突破したわが「甘えの構造」ニッポンの財政の救いの何とかになるかもだ。

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