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CLIP:福島でヒロシマ、ナガサキと同じことが行われる

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カレイド氏の記事だが、これはすでに予想されていたこと。Fukushimaは壮大な歴史的データ収集および実験場となる、と。WW2で原爆が広島と長崎に落とされた時もGHQによるデータ収集がされた。このニッポン側の研究者が、実は私の学位論文を書く際に重要な点で指導を受けた増山元三郎先生だ*1。先生は『サイバネティクス』のWienerや、数理統計学の創始者フィッシャーやラオとも交流があり、わが国に最初に数理統計学を導入した。今のいわゆる品質管理の基礎を作り、この業績によりデミング賞を受賞。そして原爆の影響の研究により、朝日賞を受賞された。その後医学に推測統計学を導入され、物理学科出身だったが、東大病院物療内科に勤務。今のエヴィデンス重視の医学を作り上げた。

私も原爆調査分析結果の論文を拝読したが、サイエンスとしては実にキレイな結果であった。先生は米側の系統的かつ組織的なデータ収集体制と分析力に驚かれ、こういった連中を相手にしては負けるのが当然だと感じられたそうだ。それほどに米側のテクは進んでいた。たとえば、例の神風特攻隊に対する対処法。当初は面食らってパニックにおちた米軍だが、なんとOR手法(オペレーションリサーチ)を導入。確率統計的にもっとも有効となる弾幕の張り方や高射砲の角度などを研究、後は物量にモノを言わせて、打ちまくったのだ。その中に入ったら必然的に打ち落とされるわけだ。

かくして今般、再び同じことがなされるわけだ。広島と長崎は米側の実験場だったのだ。そこで異なるタイプの原爆が使われた。そこで収集されたデータはその後の放射線医学のエヴィデンスとして利用された。今回の311地震が人口地震であるとの説も最近では強くなっているが、確かに気象庁などもこんな地震は経験がないとしていることは事実だ。地震波形もP波(縦波)がなく、いきなりS波(横波)がズドーンときている。人工地震と自然地震の弁別法の研究もすでに紹介した地震波の種類についてはこちらをクリック。いずれにしろ、何度も繰り返しているとおり、わが国はアメリカの超長期対日政策により、<開国=政治的去勢>、<敗戦=軍事的去勢>、<バブル崩壊=経済的去勢>、そして<原発事故=倫理的去勢>を受けてしまったのだ。よって決して自立できないのだ。

"Dr.Luke"的には今回のデータにより低線量放射線の生体影響についての重要なエヴィデンスが得られると期待しているが、極"私"的には米国の怖さと不気味さを再確認した次第。まさにわがニッポンはヘビに睨まれたカエルなのだ。ネットの普及でいわゆるB層も知りつつあるようだが、時はすでに遅い。骨までもしゃぶり尽くされるであろう。

*1先生の著書『歯車になりたくない学生諸君へ』(みすず書房)に面白い記載がある。先生は英語、フランス語、ロシア語などを自在に駆使し、論文も書かれたが、マイナーな言語にも通じておられた。その研究の過程から、今のいわゆる「白人系ユダヤ人(アシュケナジー)」がセム系ではなく、例のカザール帝国の末裔である、と明確に書いておられる。その指摘は宇野正美氏よりも早いのだ!

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  • 2011/09/04 20:08
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