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不確定性原理崩壊!?

驚きのニュース。先に光速度を超えるニュートリノ発見もそうだが、終末の時代、現代物理学の根底までも揺るいでいる*1。前にニュートン力学(運動方程式)が波動力学の極限として導出できることを紹介し、世界は波動だと書いたが、再検討が必要となる。

不確定性原理はハイゼンベルグが提唱した現代物理学の基本原理であり、物質はすべて波動であるするド・ブロイの波動理論に基づいて、物質の運動量pと位置xは同時に確定することはできないとする理論。

これが揺るぐとは・・・驚愕。どうも神は最後の時代に知識の木の実を食べ、その知性を誇る人類の高ぶりに対して、最後の警鐘を与えている感じがする次第。

  • 不確定性原理に欠陥…量子物理学の原理崩す成果
  •  電子など小さな粒子の位置や速度を同時に正しく測定することは不可能とする「ハイゼンベルクの不確定性原理」が、常には成り立たないとする実験結果を、ウィーン工科大と名古屋大の研究チームがまとめた。

     80年以上前に提唱された量子物理学の基本原理を崩す成果で、ナノ科学での新たな測定技術開発の手がかりになるという。15日付の科学誌ネイチャー・フィジックス電子版に掲載される。

     物が見えるのは、物に当たった光が反射して、私たちの目に届くからだ。時間をおいて2度見れば、物の動き(速度)がわかる。ただ、光は波長が短いほどエネルギーが大きいので、小さな粒子を見る場合に問題が生じる。短い波長の光を使うほど、粒子の位置は詳しく測れるが、反射した時に粒子をはね飛ばすので、元の速度は測れなくなる。

     このため、位置と速度は、一方を正確に測ろうとすると、もう片方の誤差が増える。これが不確定性原理で、ドイツの物理学者ハイゼンベルクが1927年に提唱。32年にノーベル物理学賞を受賞している。

     同工科大の長谷川祐司准教授らは、原子核を構成する中性子について、「スピン」という量を測定した。2種類のスピンを測ると、位置と速度の測定に相当する。その結果、二つのスピンを極めて正確に測定でき、不確定性原理を表す数式で示される誤差を下回った。

     同原理の不成立を別の数式を使って主張してきた共同研究者の小澤正直・名古屋大教授は「小さい粒子でも、位置も速度も正確に測れることが実験でも実証できた。新しい測定技術や解読不可能な量子暗号の開発などへの道が開けるのではないか」と話している。
    (2012年1月16日08時12分 読売新聞)


    *1:現代物理学の二大柱、相対性理論と量子力学が崩壊するかもしれないのだ。

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DJ Jerry

「神はサイコロ遊びをする」と言って神の存在を認めておきながら、「人間が見ているときは月は存在し、見ていなければ月は存在しない」とくる。人間が見ていようが見ていなかろうが、神は見ているのだから、月は存在するはずなのに、ここでは神の存在を忘れている。ここに量子論の大きな矛盾を感じていたDJ Jerryであります。どう思われますか、Dr Luke。

  • 2012/01/21 19:21
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