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資産食い潰しモードに入ったニッポン

最近ニュースでも工事現場の足場が崩れたとか、クレーンが倒れたとかの事故が多発している。おそらくは契約とか派遣の期間工制度のために、昔のように親方が仕事をミッチリ仕込むといった技能継承がなされていないためだ。これは工事現場だけでなく、ニッポンの工業の技能低下も同じ理由による。目先の財務諸表上の利益を出したい企業の論理と、働きたい時に気楽に働ける契約社員を法制度化したニッポンの刈り取りだ。

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昔アメリカ製の車を揶揄するために、金曜日に生産されたアメ車は買うなとの話があった。コーラのビンなどがシートの下から出てくるといった、本当かネタか不明な話がされたものだ(私はFORD一筋だが、3,000ccトーラスは見かけは立派だったが、トラブルや内装などのアラがあちこちにあったものだ)。・・・が、あれから20年を経てみると、アメリカの工業力の低下は著しい。デトロイトは町そのものが崩壊。軍事産業や宇宙産業などを除いて(それでもシャトル事故なども起きているわけで)、アメリカから何の良いものが出ようか、だ。こちらにはアメリカ経済の末期症状が・・・・

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肉体の異変でも小さな兆候を見逃していると、いざとなったとき手遅れになるものだ。ガンを手遅れにする場合も、実は自分自身で異変を察知しているのだが、真実に直面することを恐れて、見て見ぬふりをするケースが多い。いよいよの時に、ああ、やっぱりアレが・・・と多くの患者が後悔するのだ。僅かの異変を捉える必要があるのだ。で、私が今気になっているのは、車に乗っていると年々の変化が分かるのだが、信号無視だ。昔は黄色で突っ込んできた。数年前までは両方向赤の2,3秒に突っ込んできた。最近ではこちらが動き出すわずかの時間を狙って、こちらが青でも堂々と突っ込んでくる。これはすでにニッポン人の精神が劣化している小さな兆候だ。女子高生が電車の中で化粧する光景は慣れたが、最近では妙齢の女性もだ。公空間と私空間の隔てが限りなく低くされている。垂れ流し状態のnetがこれに寄与していることは明らかだろう。

かくしてこの国はすでに治癒不能な病に犯されている。それをもっとコンデンスした形で表しているのがニッポンキリスト教だ。はっきり言う、御言葉を毀損し、聖霊を侮るこの業界は壊滅する。否、すでに霊的には壊滅している。ニッポンの命運も同じだ。垂れ流されているのは放射能だけではない。これまでの精神や経済の資産が垂れ流しモードになっているのだ。たとえば今朝の日経でも年金崩壊の記事があったが、2000近くあった年金組織が、今や600程度に激減している。これも小さな、しかし重大な兆候だ。

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あのどぜう氏のキョトキョトした精彩を欠く目がニッポンの将来を暗示しているのだ。まことに政治屋は国民様の鏡。同じ阿呆なら踊らにゃソンソン、というわけだ。かくしてこの国の資産は間違いなく食い潰されていく。この国は終わった。

もし主に真に立ち返り、神の憐れみを受けるのであれば、再生するかもしれない。

写真は野田どぜう氏・・・

ではなく、上島

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