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Dr.Lukeの一言映画評

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土曜日に賞味した作品。そう、スタローンの『エクスペンダブルズ2』。80-90年代に一世を風靡したマッチョ系ハリウッドスターが勢ぞろいしてひたすらドンパチするもの。いや、今回もかなり凄いことになっている。

2010年に大ヒットを記録した『エクスペンダブルズ』。シルベスター・スタローンを筆頭に、“二度と実現不可能”と言われたアクション・スター大集合超大作の続編がついに実現した。今回は、墜落機からのデータボックス回収を引き受けた“エクスペンダブルズ”が、旧ソ連軍の埋蔵プルトニウムをめぐる戦いに巻き込まれ、冒頭からノンストップで前作を上回る見せ場の連続でたたみかける。連投となるジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレンに加え、チャック・ノリスが初参戦、さらにジャン=クロード・ヴァン・ダムが仇役を演じるという豪華なキャストが楽しい。キャストパワーも、火薬も銃弾も大増量して、満足度もアップ間違いなしだ。

しかしこのタイトル、要するに「廃棄物たち」ということ。かのマッチョスターも時代の流れに置いていかれるのだ。それをスタローンが救いの手を伸ばすということか。そしてなんとわがfavoriteのマッチョスターVan Dammが極悪人となっている。これはちょいと残念。最後に無残にスタローンに処刑されて、唾棄までされてしまうのだ。

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時代はすでにヲタクの時代。ニッポンのヲタクが世界に羽ばたいている。若者が車を買わない、彼女を作らない、子供を作らない、家を買わない、仕事をしない・・・・。かくして2Dの世界やソーシャルネットワークの中で生息する者たちが急激に増加。それがアディクションとなっている。SNSの世界でしか生きることができないのだ。昨日の『クローズアップ現代』での報告だ。男がオトコになれない時代。これらのエクスペンダブルズも生きる場所がなくなっているのだ。人が現実に居場所を喪失し、クラゲのように漂う時代。マッチョ系大好きDr.Luke的には筋肉こそが男の証と思っているのだが・・・・。

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