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Dr.Lukeの一言映画評と本日の一枚

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つやのよる-ある愛に関わった、女たちの物語-』。他に観るべきものがなく、安倍寛主演ということで観てみた。いや、これはある意味深く、ある意味こわい作品。男と女の情念を実にしぶく、淡々と描いている。ドラマチックなセリフとか場面がない分、逆に現実感が漂い、ドキュメンタリーを見ている感じもするほど。信仰もしばしば狂うが、愛も狂うのだ。しかし男と女は悲しく、時に滑稽なものだ。愛に対する6種類の女のあり方*1。酸いも甘いも噛み分けたオトナの作品、胸に心当たりのある方はぜひ一度どうぞ。しかし、主人公がついにカミングアウトしない趣向も面白い。6人の女の人生を通して、この見えない女「艶」を描く。

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本日の一枚、先にLupin Jazzがよかったので、これを。菊地成孔はじめとする一流Jazzメンによる「LUPIN the Third 峰不二子という女 オリジナルサウンドトラック」。アニメと言うなかれ、実に味のある仕上がり。オトナの鑑賞に十分耐える。最近の傾向はカヴァーとアニソンのJazzアレンジ。

*1:愛を戦う女、愛を確かめる女、愛に寄り添う女、愛を待つ女、愛を問いかける女、愛を包み込む女だ。

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