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Dr.Lukeの一言映画評

実は昨日も観ている。あの『マトリックス』と同じ作者による『クラウドアトラス』。

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600年に渡る壮大な時間スケールの中で繰り返される同じような階層化された事象。時間軸上を行ったり来たりで頭が混乱するが、何気に輪廻思想かつニューエイジのノリ。人間の霊魂の不滅性を描いているようではある。が、花粉症薬でボーっと機能停止している頭にはちょっとツライ。

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で、本日は二宮クンの『プラチナデータ』。全国民のDNAデータ・バンクを作る天才科学者。彼にとっての人間とはATCGの塩基配列、すなわちDNAのみ。人格もすべてDNAで決定されるとの信念の塊。ところがある時、犯罪者のDNAを分析してみると、なんとそれは自分のものだった。自分が犯罪を???警察に追われつつその謎に挑む彼・・・実は彼は人格を二つ持っていたのだ。かくして彼のDNA信仰は揺るがされる。そして明らかになる驚愕の真実と悲劇的最期・・・。

何故にDNAですべては決定されている一つの肉体の中にふたつの人格が存在するのか?要するに私たちの魂と肉体の一部で大脳との関係は?人間の人格も運命もすべてDNAで決定するならば(確定論)、人間は何とも不条理なもの。自由意志(偶然論)の働く隙はないのか?自分で自分を造り上げることはできないのか?前にハードコアディスカッションでも取り扱ったが、カルバンVsアルミニウスの論争のごときテーマだ。ま、低級な神学論争にはかかわりたくはないが・・・。

この肉体・魂・霊の関係についてはこちらを参考にしてほしいが、ちょうど電気屋さんが面白い記事をものしておられる。

体 魂 霊の微妙な関係

いわゆるニッポンキリスト教徒が混乱と狂気に陥り、「クルシチャン」化して自己憐憫と妬み・恨みの霊を発散させるに至る原因は、すべてこの魂と霊の混同にあるのだ。この切り分けができない人々が自作自演的に自滅の道をたどる(2Pet 3:15)。

それは、私たちの愛する兄弟パウロも、その与えられた知恵に従って、あなたがたに書き送ったとおりです。その中で、ほかのすべての手紙でもそうなのですが、このことについて語っています。その手紙の中には理解しにくいところもあります。無知な、心の定まらない人たちは、聖書の他の個所のばあいもそうするのですが、それらの手紙を曲解し、自分自身に滅びを招いています。-2Pet 3:15-16

「ひとつ所にふたつは立たず」。これは『三国志』でもよく言われたセリフである。曹操は他者を押しのけて己を主(あるじ)とし、劉備は自らを退けて相手を主とする。ではクリスチャンの道は?・・・いつやるか?今でしょ!・・・ご紹介しておきます。

この賜物について話すには、人の知恵に教えられたことばを用いず、霊に教えられたことばを用います。その霊のことばをもって霊のことを解くのです。生まれながらの(Gk.魂の)人間は、神の霊に属することを受け入れません。それらは彼には愚かなことだからです。また、それを悟ることができません。なぜなら、霊のことは霊によってわきまえるものだからです。-1Cor 2:13-14

参考

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