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河口湖にて富士を望みて

漢詩(七言絶句平起式)を詠んで作ってみた*1。「一石」とは私の号、つまり"Einstein"だ*2

ファイル 3508-1.jpg

■読み:

眠れる山に望んで

湖波(こは) 春水(しゅんすい) 晴天を映す
山は秀で 江亭(こうてい) 遠色鮮やかなり
水面 波を帯び 愁裏(しゅうり)の色
来たる時 野色(やしょく) 自ずから煙を生ず

■意釈:

眠れる富士を眺めつつ

湖面の波は春の水にして 晴天を映している
山(富士山)は秀でて 茶屋の見える一面の景色は鮮やかだ
水面は波立ち 愁いを帯びた色をしている
時が来るならば この素晴らしい景色も 噴煙で覆われてしまうのだ


(C)唐沢治

*1:「詠む」と言うより、パズルのように「作る」と言った方が適切。要するに平起式のテンプレートに単語や漢字をはめ込んだのだ。
*2:ペテロの意味もあるか・・・

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