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Dr.Lukeの一言映画評

午前はプールとサウナ。午後は映画の巡航モード。作品はスピルバーグの『リンカーン』。

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南北戦争が膠着していた1865年、再選を果たしたリンカーンは奴隷解放の修正憲法法案を通過させようとする。その裏舞台の政治工作を描くのだが、リンカーン自身の妻や息子との確執という家族力学をも描いている。人類の崇高な目的を達すると言うよりは、かなり家族の問題が背景にあったことが分かる。

しかし、なぜこの時期にリンカーンなのだろうか?アメリカは共和国としての体制が綻びを見せつつあり、中には連邦政府からの離脱を宣言する動きもある。ボストンやテキサスなどの意味不明な爆発事件などは監視社会への動きを加速する。否、すでにアメリカは専制国家と言ってもよいのだ。私は以前から二重構造であると指摘しているが、表向き「自由と平等」を標榜するほどに、実は実態はそれと真逆であることを証明しているのだ。いずれマーシャルローなどの施行も予測される現在、あえてスピルバーグは何を訴えたかったのだろう。穿った見方をすれば、人類はみな平等にして兄弟、宗教もひとつ、差別や戦争のない世界を・・・的なスタンスなのだろうか。あのおフランシスさまはすでにOWR(One World Religion)への布石を打っているし、いずれNWO(New World Order)も到来する。そのための大義妙分を与えるためなのかも知れない。

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寒い春の日、しのつく雨が冷たい・・・・七言絶句・仄起式で

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