酒の詩-王維の場合-
- 2013/06/09 20:31
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 王維
最近、実に酒が美味い。ビールは腹が膨れるのであまり好まないが、冷酒とワインにはけっこうハマっている。六本木で飲む鳳凰美田を初め、日本の銘酒をひとわたり味わってみたい。ワインは薀蓄が難しいので、適当な選択だが、当たった時は感激だ。今夜もVOLKSのステーキと赤ワインを楽しんできた。漢詩でも酒は大きなテーマとなる。あの曹操の『對酒』をはじめ、壮大なスケールというか、世界観が広がるものが多い。
そこで今回は王維。十代の頃から、詩と絵と琵琶に長けていたイケメンの王維。719年、21歳で進士に及第するも翌年に左遷。その頃出会った身分の低い女と恋に落ちる。人目を忍んだ逢瀬を経て、31歳で士身分を捨てて彼女と結婚。「文陽の人」と呼ばれるが詳細は不明。33歳で彼女は逝去し、その後は独り身を貫く・・・。というロマンチストの王維。その詩も「視覚の美、仏教徒としての静寂な思想と恬淡で清新優美な芸術的風格の詩。言葉で語りつくせない余韻を残す詩。静寂な詩の世界に誘われ、読む人の心を豊かにする」と賞される。
次の詩は出世を焦る友人を諭したもの。焦りと不安とイラ立ちに苛まれ、自分が何を求めているかも分からないままに、闇雲にもがいているクルシチャンにもフィットするだろう。
酒を酌んで君に与う 君自ら寛（ゆる）うせよ
人情の翻覆（はんぷく）は波瀾に似たり
白首の相知（そうち）も猶を剣を按（あん）じ
朱門の先達は弾冠（だんかん）を笑う
草色全く細雨を経て湿（うるお）い
花枝動かんと欲して春風寒し
世事（せじ）浮雲 何ぞ問うに足らん
如（し）かず 高臥して且つ餐（さん）を加えんには
おい、君よ、酒でも飲んで、ゆったりとしたらどうだい。人情の揺れなどは波のようなものだからさ。白髪になっても剣を取り合うこともあるし、先に偉くなった連中はあざ笑うけどな。草は雨で生き生きしているが、枝の花は動こうとしてもできないで、寒さでぶるぶるしてる。世の中のことは、浮雲みたいなもので、あえてガチになるほどでもないから。ゆったりと寝転がって美味い物を食うことに比べればさ。
これって、やっぱり、怠惰をこよなく愛する小市民Dr.Lukeとしてはマルコ四章(Mark 4:26-28)を連想するのだが・・・。
「あなたがたは思い煩ったからとて、髪の毛の一本も黒くも白くもできない」-Jesus
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ラムサ スピリチュアルジャーニー パート３に意味深なというか意味不明？な箇所があったので、いつものおせっかいですが掲載させて頂きます。
「人が心理療法によって治療しようとするのはこの空間である。我々には今やそれが理解できる。『ほら先生、ここにそれがあります。ここに私のマインドがあります。横になれって？』治療にどれくらいかかるだろうか？12年だろうか？それくらいかかったはずだ。したがって、これが、あなたのマインドがある場所だ。ここから、あなたの高揚感がやって来る。ここから、あなたの喜びがやって来る。ここから、生きているという感覚がやって来る。ここから、失敗の感覚がやって来る。ここに、年齢や病気があり、ここに、他人に対する優越感がある。それら全てはここからやって来ている。あなたがドラッグをやるのはここにあるもののためだ。あなたが抗うつ剤を服用するのは、ここにあるものを静めるためだ。これが、あなたが酒を飲む理由であり、あなたはそれを忘れようとする。
キリストがあれほど沢山ワインを飲んだ理由がわかったはずだ。ここにあるものを取り除くためだ。」
イェシュア様がまさか大酒飲みであっただなんてと思いましたが、特別なお方なので、地上時代に仮に大酒飲みであったとして多少の酒が入ろうが、邪霊に付け入る隙を与えることはなかったのではと想像します。しかし凡人は真似すべきではないと思われます。実際に酒飲んで人格が急変する人はいますし、それはもしたら肉体はないが酒の味を今一度味わおうとしている邪霊が一時的に憑依しているのが理由かもわかりませんから。参考サイト： http://vooot.net/spiritual3.html