梅時嵐
- 2013/06/11 22:53
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 一石
6月6日梅の日。世情の期待を裏切る波瀾の経済状況。梅雨も空露の中、怪しげな雲が窓を暗くして、夕暮れ時を湿らせてくれた。時節柄の煙のごとき慈雨を願いつつも、いきなり台風が直撃する模様で梅の実も落ちる。梅雨時の嵐・・・。世情も自然も大荒れの昨今ではある。
(七絶・平起式・上平声十三元韻)
梅時の嵐
妖雲 窓暗くし 黄昏を濕(うるお)す
情願す 旬を経た 煙雨の繁きを
忽地(たちまち) 衣を襲い 梅子落つ
暴風 塊を破り 柴門を叩かん
妖雲 窓暗くし 黄昏を濕(うるお)す
情願す 旬を経た 煙雨の繁きを
忽地(たちまち) 衣を襲い 梅子落つ
暴風 塊を破り 柴門を叩かん
(C)唐沢治