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半夜-良寛

この世は所詮、浮世狂言・・・。自分も振り返ると五十有余年生きてきたが、人間世界は善も悪もみな夢の如し。此の山の中の小屋の外は、黄梅の時期の夜雨がしとしと、わがみすぼらしい窓に降り注ぐだけだ。

 首を回らせば五十有余年
 人間(じんかん)の是非は一夢の中
 山房 五月 黄梅の雨
 半夜蕭蕭として虚窓に灑そそぐ

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