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陶淵明の境涯

ここ数日、朝が清々しい。空気が高原のような感じ、肌をなでるその風が何とも爽やかだ。昨日、酒のネタをふり、その前に「世事都訛」と詠った。自分ながら、やや、陶淵明的境涯を味わっているかもしれない。次の詩は『飲酒二十首』の「其十五」。

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貧居 人工に乏しく
灌木 余が宅を荒らす
班班として翔鳥有るも
寂寂として行迹無し
宇宙 一に何ぞ悠かなる
人生 百に至ること少し
歳月 相催して逼り
鬢邊 早や已に白し
若し窮達を委(す)てずんば
素抱 深く惜しむべし

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