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燃えた・・・

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本日のIT'S ME。Twitterのと鏡像反転したもの。本日の講義、275名収容の教室が満杯かつ立ち見も。300名くらいだろうか。極私的には学生は多いほど燃える。まあ、私にとって教壇はステージなのだ。で、初日ということでガイダンス、プラス例の『17歳のカルテ』を上映。これで教会性境界性人格障害や反社会性人格障害のイメージを持ってもらうのだ。来週衝撃のクライマックスに入るのだが、18,9歳の学生諸君は、特に女子学生はけっこう感情移入してしまうようだ。これ、やはり名作と言えるだろう。アンジェリーナ・ジョリーが演じたリサはまんまアンジーそのもの。ヤバイ系でないと名優にはなれないのだ。

要するに昨今の学生諸君は文字情報だけではダメだが、イメージを与えてやるとまだまだ食いついてくる。つまり思考がきわめて即物的であり、感受性のアンテナの届く距離がごく短いが、その代わりその感度のある領域に入るとけっこう敏感に反応するのだ。加えてけっこう瑞々しい。特に昨今は放射能、中東問題、環境問題など、自分の力をはるかに超えた事態が起きるため、あえて周囲との関わりを最小限にするべくシャットアウトしている向きもあるのだ。これは十分に理解できるところではある。


(C)唐沢治

*1:この記事で指摘している「透明な存在」って、例の村上春樹の『色彩のない・・・巡礼の旅』そのものだ、と自分で村上春樹の先を行っていることに感心した次第

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