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閉塞社会の病理

秋葉アキバ事件の犯人は、おとなしくて、進学校出身、派遣社員として働いていたとか。職場の評価は、キレやすい性格と。頭がよいというか、知性はそれなりに備え、普段はおとなしくて、しかし何を考えているか分からず、ある面不気味でもあり、些細なことでキレル人々。私もニッポンキリスト教と関わってしばしば遭遇し、私自身も脅威を覚えた場面もあった。とにかく一度キレルと、まさに豹変と言う単語が相応しい。誰でも良かった、人生無意味なので、人を殺したかった・・・。ちなみにこの人物はかの太宰治の出身の青森高校卒業。太宰は自殺という形で、生のナンセンスを終えたが、この犯人は他殺に向かった。何が岐路になったのだろう?

派遣社員と言う先が見えないシゴトで人生の狭い迷路(ある意味"蛸壺")にはまり、ついに堪忍袋の尾がキレたのだろうか。昨年は私の予言どおり、佐世保で閉鎖社会ニッポンキリスト教の病理を象徴する銃乱射事件があった。今回はその世の中版と言えるだろう。共に閉鎖社会で家畜化されているニッポンの病理の象徴的事件ではある。今後、類似事件が連鎖する可能性が高い、皆さまも十分なる注意を。

・参考:ストーカーの知識

追記:秋葉原はアキバと表記した方がよいらしい。要するに私の知っている世界ではなくなってしまった(→記事)。犯人は携帯BBSにリアルタイムの書き込みをしていたようだ(→記事)。ここで分かるのは彼の屈折した自己顕示欲。日ごろよほどの自己疎外感を抱いていたのだろう。事件当日も「道路が渋滞で、ここでも俺の邪魔をする」などと書いている。

こういった人物の鬱屈したネガティブなエネルギーがネットを介して増長され、ある閾値を越えると実行行為に入る。ネット規制については国が関与すべきではないとかの声もあるが、私は現状の無法地帯化した状況には国の関与も止むなしと考えている。「2ちゃんねる」をはじめとするこの種の世界で、病者たちが妄想を共有し、フェイクの世界が構築されていく過程は、山谷さんvsCTのケースを見てもよく分かる。彼らの屈折し病んだ自我の表現媒体と化している。まさに「律法は罪の力である」が、ネットは病者の力である。現状の放置によって被害者は確実に増えることであろう。

Comment

funky

世の終わりを感じます。

マタイ24章の通りに......

絵空事ではなく。

  • 2008/06/09 22:37
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zion

佐世保の事件、斧の八幡の事件、、風化が激しいですね。次から次と。神経が麻痺しそうです。

  • 2008/06/10 22:15
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