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老師第五十章

電気屋さんのブログの記事「生まれるという事 死ぬという事」を読み、つい老師を思い起こした。

生に出でて 死に入る
生の徒 十に三有り
死の徒 十に三有り
人の生
動きて死地にゆくものまた十に三有り
それ何の故ぞ
其の生を生とする厚きを以ってなり
蓋(けだし)し聞く
善く生を摂するものは
陸行して?虎(じこ)に遭わず
軍に入りて甲兵を被らず
?(じ)は其の角を投ずる所なく
虎は其の爪を措く所なく
兵は其の刃を容るる所なしと
それ何の故ぞ
其の死地無きを以ってなり

生に出でて、死に入る。まことに人の道。しかし地上の生にある間、いかにしたら災いから免れるのだろうか。老師は言う、生を生として拘るから苦しむのだ。しかし生をよく養う者は諸々の禍から守られる。なぜか、それはその死地無きを以ってなり。すなわち自分の生に拘らないからだと。

自分の命(魂:Soul)を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う者は、それを救うのである。-Luke 9:23

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