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Dr.Lukeの一言映画評

最近は日本の深い精神性を描く作品が目立つが、かねて観たかった『利休にたずねよ』。

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ただ美にのみ頭を垂れるとして、下卑た秀吉の要求を拒絶し、切腹して果てる利休。独自の茶の世界を生み出した彼の原点を探る作品。あの入り口も空間も小さい素朴な茶室は何故に?彼が握り締めていた高麗製の小さな壷の意味は?そして妻宗恩の押し隠していた女としての気持ちとは?これらの疑問が最後に一挙に解ける。侘び寂びの世界と一人の女性に対する恋慕の情。極私的には彼の茶室は子宮復帰願望の表現と見ていたのだが・・・。これもそれぞれで観られることをお薦めする。

Comment

Salt

茶の道は隠れキリシタンの聖餐式がルーツと考える学者もいるようですが、どうでしょうね。

  • 2014/01/03 22:36
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Luke

昨今、ニッポンのアイデンティティを欲する人々が何もかもキリスト教的ルーツにしたがる傾向が見られるように思いますね。ま、それはそれで面白いわけですが、もともとは禅にはまり、日本の「道」に限りなく憧憬をいだく私的には距離を置いております。

  • 2014/01/04 07:42
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