終南望余雪-祖詠
- 2014/02/13 19:48
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 祖詠
明日はまたも大雪らしい。立春を過ぎて大雪。まあ、一部ではHARRPによる人口雪であるとの説(?)もあるようだが、雪はそれはそれで風情があるものだ。極私的にはあの静けさがたまらなく好きだ。そこでまた雪の詩をひとつ:
終南(しゅうなん)に余雪を望む
終南 陰嶺(いんれい)秀いで
積雪 雲端(うんたん)に浮ぶ
林表(りんぴょう) 霽色(せいしょく)明らかに
城中 暮寒(ぼかん)を増す
終南 陰嶺(いんれい)秀いで
積雪 雲端(うんたん)に浮ぶ
林表(りんぴょう) 霽色(せいしょく)明らかに
城中 暮寒(ぼかん)を増す
注:陰嶺=北の峰;霽色=雨や雪のやんだ後の晴れた風景
終南は陝西省西安市の南にある山の名前。私は中国のこういった風景がかなり好きなのだ。六本木と中国奥地の風景と、どこに接点があるのだと言われる向きもあるようだが、理由などはない。ただどちらも好きなのだ