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DON'T THINK, FEEEEEL!

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このセリフ、ブルース・リーのあまりにも有名な一句。ところが、これ、人生を楽しく生きるためにとても重要なのだ。善悪を知る知識の木の実を食った人類は、絶えず考える習性を身につけた。シアワセになるにはどうしたらよいのか?カネ持ちになるには?・・・と。ニッポンキリスト教のクルシチャンたちもみな必死に考えている。神さまの祝福を受けるにはどしたらよいのか?携挙されるためには?・・・と。ところが結果はクルシチャン。もがけがもがくほどド壷にはまる。ブルース・リーならば彼らを「考えるな、感じるんだ!!!」と激破するであろう。

ところがこれを実践している理論物理学者がいる。いつもの井口博士のBlogで紹介されているが、保江邦夫博士。彼は理論物理学者として、特に確率微分方程式を用いてニュートン力学からシュレーデンガー方程式を導いたパイオニア。私も同氏の著書にはお世話になっている。「保江の定理」も生み出した業績を持つが、何と「アホになる」ことによる武道の達人でもある*1

こちらの映像を見て欲しい。このおっさん、いかにもアホヅラである。が、その動きがすごい。


アホになれJquery Video Gallery by VideoLightBox.com v2.8


このおっさん、Wikiの記述を見てもなんとなくスピ系のアブナイ人のようでもあるが、レッキとした理論物理学者である。ちなみにこのような本も書いている。彼の著書『予定調和から連鎖調和へ』出版記念公演のビデオ。井口氏が絶賛するだけあって実に面白い*2


予定調和から連鎖調和へJquery Video Gallery by VideoLightBox.com v2.8


極私的に言えば、アイドリング・モードでいることだ。前回のメッセでも語ったが、脱力すること、頭をつねにアイドリング・モードに置くこと。要するに常にボーっとしてること。これがハッピーな人生の鍵なのだ。ダンディズムを気取るDr.Luke的には保江博士のアホ顔はちょっと避けたいところだが、その姿勢には大いに賛同する次第。いわゆる神の働きは私たちが自分の働きを休んだ時になされるものなのだ。

信じた私たちは安息にはいるのです。・・・こういうわけで、その安息にはいる人々がまだ残っており・・・「きょう、もし御声を聞くならば、あなたがたの心をかたくなにしてはならない。」と語られたのです。
・・・
したがって、安息日の休みは、神の民のためにまだ残っているのです。神の安息にはいった者ならば、神がご自分のわざを終えて休まれたように、自分のわざを終えて休んだはずです。
ですから、私たちは、この安息にはいるよう力を尽くして努め、あの不従順の例にならって落後する者が、ひとりもいないようにしようではありませんか。-Heb 4:3-11

「信じるならば安息に入る」。同値命題の対偶をとれば「安息していないならば信じていない」のだ。鍵は心をかたくなにしないこと。メッセでも語ったが、心が何かに囚われてキュッとコブ縛りになるとこれが安息を妨げる。ところがこのココロのコブがフッと解けるとなぜか神のわざが現れる。かくして私たちはますます深い安息へと入り行くのだ。

アホになること。今日、血色立ち、青筋立てたニッポンキリスト教徒たちにもっとも必要な処方箋である。

*1:なんとなくクリスチャンっぽくもある。
*2:ちなみに私は教壇上(というよりステージ)をうろうろ動き回るタイプだ。

Comment

Salt

この先生、オモシロイ!

格闘技の理論、実に参考になりました。

  • 2014/04/12 23:49
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Luke

はい、実にオモシロイおじさんです。理論物理の業績はすごいのですが・・・

  • 2014/04/13 07:57
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