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合成生物出現の可能性

ファイル 421-1.jpgベンジャミン・フルフォード氏のBlogで紹介されていた合成生物たち(→こちら)。不気味な動物たちだが、実はこの写真はエイプリル・フールのもの。フルフォード氏は純粋な人だからかつがれているようだ。BUT、本日の日経でも記事になっていたが、米メリーランド州のJ.グレイグ・ベンダー研究所で遺伝子約480個を持つ、塩基配列58万個のマイコプラズマのDNAが合成されている。これを細胞体に入れると、まさに人工生命が・・・。

かつてバル・キルマー主演の『DNA』という(原作:H.G.ウェルズの『モロー博士の島』)、マッド・サイエンティストが孤島で自分が創り出した生命たちと暮らすSF映画があった。あるいは手塚治虫の『火の鳥』でチューブの中でしか生きられない人工生命の話があった(それで作られた女性の名はまなみだったかな)。この実現が近い。特許申請の可能性もあるとか・・・。ダニエル書に「終わりの時代には知識が爆発する」とあるが、まさにそのとおりになりつつある。

人類は禁断の領域に入り込もうとしているわけ。神はどのように感じられているのだろう?

追記1:進化論を採る人々にとっては、人間がDNAを合成し、生命をコントロールする技術を得たことがスゴイわけだが、なぜかその造物主を崇めることはない。それは人類の功績であって、究極の自己満足の世界ではある。

追記2:小学校3年の時、『少年マガジン』でフランケンシュタインの物語を読んだとき、「生命って何だろう?」と思った(実は床屋で読んだのだが、この瞬間は今でもヴィヴィッドに思い出せる)。仮に蛋白質で骨格・内臓・皮膚と作れたら、それで生きた人間ができるのだろうか?それ以来、生命に取り付かれているのだが、今回のDNA合成も、これで生命を作れたことになるのだろうか?DNAは4つの塩基配列の2重螺旋の化学物質に過ぎない。これは生命そのものではない。では、生命は細胞質にあるのだろうか?京大のiPS細胞(この命名はiPodの真似だとか^^)も分化の終った細胞に4つの遺伝子を入れると、初期化されて発生を一から開始するのだが・・・。と、つらつらと考えてると夜も眠れない。

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