秋怨-魚玄機
- 2014/09/26 21:56
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 魚玄機
自ら嘆ず多情は是れ愁い足しと
況や風月 庭に満る秋に當るをや
洞房 偏へに更聲と近し
夜夜 燈前に 白頭ならんと欲す
況や風月 庭に満る秋に當るをや
洞房 偏へに更聲と近し
夜夜 燈前に 白頭ならんと欲す
情の多いのは愁いも多いことを自分自身も嘆いている
まして、さわやかな風と月影が庭一面に満ちている秋にはなおさら
それにわたしの部屋は時を告げる鐘の音に近いから
毎晩灯火の前であの方を待つうちに白髪になってしまいそう
(NHKカルチャーラジオ・テキスト『漢詩をよむ(春~夏)』から改変)