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Dr.Lukeの一言映画評

本日は2,000名以上のお客様を接待して参りました。と言っても、市原では外も回るわけですが、ここ池袋では中だけですから、文句は言えません。

で、昨日観た映画『ハプニング』。このコピーにもあるとおり、「人は正体の分かる相手には恐怖を覚え、正体の分からない相手には不安を感じる」。これは精神分析の常識。植物と言うごくありふれたものが意志を持っているかのように、また風と言うごくごくありふれたものがその見えざる意志によってそよぐ。すると人が狂う・・・、と。確かに怖い映画だ。いわゆるスプラッター物は私はほとんど観ないが、多分そういった露骨なものよりもはるかに怖い。

ある意味、現代のネット社会において、こうしてBlogやサイトを開いて、メッセージなどを語っていると、いつか、どこかで、何かのきっかけで、思わぬ相手から意図せざる恨みを買ったりもするわけで、それと共通する不気味さ。ここにも息を潜めつつ、正体を隠して私を観察し、粘着している人々がいるわけ。本作品は、つまり、きわめて現代的なホラーと言える。見えざる者の見えざる悪意。

しかし幸いなことは、私たちの運命を掌握してくださっているのは、見えざる神の見えざる善意の御旨。私たちはもがくことなく、ただその御旨に委ね、休むだけ。これが信仰生活の醍醐味。

いと高き神のもとに身を寄せて隠れ/全能の神の陰に宿る人よ。
主に申し上げよ/「わたしの避けどころ、砦/わたしの神、依り頼む方」と。
神はあなたを救い出してくださる/仕掛けられた罠から、陥れる言葉から。
神は羽をもってあなたを覆い/翼の下にかばってくださる。
神のまことは大盾、小盾。
夜、脅かすものをも/昼、飛んで来る矢をも、恐れることはない。
暗黒の中を行く疫病も/真昼に襲う病魔もあなたの傍らに一千の人/あなたの右に一万の人が倒れるときすら/あなたを襲うことはない。


追記:しかし、何故か、狂ったキャラが聖書の御言葉を唱えている場合が多い。前の『ゼア・ウィル・ビ・ブラッド』などもそうだが、やはりキリスト教徒は病理性を醸しているのだろう。

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