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Dr.Lukeの一言映画評

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あのドイツの難攻不落と思われた暗号エニグマの解読にチャレンジした数学者アラン・チューリングのドキュメンタリー的作品。戦後50年間国家機密として公開されていなかった真実を描く。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』。

チューリングは今日のコンピュターの概念「チューリングマシン」を生み出したが*1、人間的にはちょっと規格外で、しかも当時は犯罪とされた同性愛者。かくして有罪判決を受け、ホルモン治療を受ける中で自殺する。天才の栄光と悲劇。しかもその栄光の部分は公開されていなかった。最近、エリザベス女王が名誉回復を行ったのが救いではあるが、彼はすでにいないのだ。

しかし解読のキーを発見するキッカケはきわめて些細なことから。この偶然とも言える場面がなかったらあの戦争の結果はどうなっていたか不明だ。極私的には神の摂理の御手の介入を感じた瞬間だった。

*1:正確には現在のコンピユーターはフォン・ノイマン型。

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