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Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 500-1.jpgウィル・スミスの『ハンコック』。スーパーパワーを持ち、数千年も生きるハンコックと、その仲間の美女メアリー。彼女は他の男の妻であるが、実はハンコックと愛し合っている。しかし互いに接近して愛し合うと、不死身の力がなくなり、死んでしまう。数千年の間、互いに助け合って生きている。今回もふたりが再会してしまい、ふたりとも死に直面する。が、ハンコックは自分を捨てて、メアリーを救う。自己犠牲により愛する者を生かすわけだ。単なるドンパチ物かと思いきや、けっこうそれなりのメッセージがあるわけ。

しかし、このようなスーパーマンに対する憧憬が欧米人にはあるのだろうか。クリスチャンの間でも、現在もネフィリムが生きているとする人々もいる。昨今の錯綜した世の中を共産主義や、スーパーマンや、魔法によって一挙にスッキリして欲しいと願う大衆の潜在心理を投影できる作品。要するに人間は自分の存在を引き受けてくれる"救い主"が欲しいのだ。先のレイクランド・"リバイバル"のベントレーなども同じだ。ちなみに彼に関する最新の情報は"The Last Trumpet Ministries"の9月の記事を参照されたい。

要するに、芸能界でもそうだが、ニッポンキリスト教でも、人気のある牧師や油注ぎの器になるコツは、この大衆の潜在欲求を投影されるスクリーンになること。いつもニコニコ牧師顔で度量がでかいフリをしつつ、彼らを愛して、何でも受け入れて、イイ子・イイ子すること。対する私は、他者がそのような投影を私にしている事に気がつくと、直ちにそれを拒絶するわけで、相手の期待を裏切ることが得意なわけ。よって、まあ、いわゆる人気はまったく出ないわけ。逆に言えば、そんな投影を受けて、大衆の潜在欲求の上で生きてごらんなさい、人生、欺瞞だらけになることでしょう。大衆はしばしば自分勝手なもの。彼らの基準は自己だけ。今般の福田氏も、彼はその辺がよく分かっているみたいですから、多分シラケた挙句、「もう、やってられねぇ~よ」がホンネかも・・・。私も同じですから(笑)。

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ファイル 500-2.jpg本日の一枚はTHE DEYの"THE DEY HAS COME"。Hip,Hop&Rap。ところが中に往年のEarth,Wind & Fireのディスコ・ナンバー「宇宙のファンタジー」をサンプリングしてある。視聴していて、ついあの頃が懐かしくなり・・・というわけ。が、他のナンバーもけっこうイイですよ。

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