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教会国家の悪夢

世の中あちこちで倒錯現象が起きているが、太郎VS一郎の論戦も、一郎氏が所信表明をし、太郎氏が質問をするという、与党が野党で野党が与党かのような立場の倒錯が起きていた。まあ、これはこれで面白いのだが。

さて、そもそも国家とは何か。現経綸においては神の代理権威として、キリストの直接主権に服さない人類を守るために、諸霊を介して人類を治める機構であると神学的には説かれる。これは私の聖書理解のモデルとほぼ一致している。よって現経綸にあっては、いわゆる国家において文字通りの神の国が成就する事はない(影響することは可能だろう)。対してモーセ律法を司法に適用し、国家を御国化しようとするのが再建主義であり、またクリスチャン国会議員を大量に送り込んで教会国家を実現したい人が昨日の佐々木満男弁護士であるわけだ。しかしこれは聖書の真理に明確に反する。

そもそも神は現経綸においてはクリスチャンに対してそのような委託をしていない。神の国はキリストのいのちと統治の領域であり、現経綸にあってそれは第一義的に私たちの心において実現される。現経綸では私たちの体がまだ贖われておらず、よって物理的に神の国を国家として実現することは許されていないのだ。霊的識別力を喪失してユーフォリア状態に陥るとクリスチャンはきわめてヤバイ精神状態に陥る。そこに起きるのは神の名による断罪と粛清・殺戮であることは、十字軍などキリスト教の歴史が証明している。否、彼らが粛清したのはイスラムだけではない。同胞たちをも神の名において粛清しているのだ。

現経綸では私たちに求められるのは十字架であり、ひたすら死と復活の原則であり、いのちの増殖である。文字通りの御国はキリストの再臨の後、私たちの体が贖われる時に成就する。キリストの初臨において神の国は到来した(has come)、そして福音の種まきにより私たちエクレシアにおいて到来しつつあり(is coming)、キリストの再臨において文字通りの御国が到来する(will come)。この"is coming"のフェイズにわれわれは生きている。この自分の立場をわきまえる事のない主張は単なる幻想に過ぎない。今日キリストを自称する者たちが大勢いるが、同時に幻想を振り回す者たちにも霊的識別力を用いて十分に注意する必要がある。

なお、佐々木満男氏はCTはシロである、と明言しておられます。理由は、このギョウカイで有名な万代牧師や峯野元JEA理事長が支持しているからとの事。

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zion

ニッポンはもう一度王政復古すべきです。

  • 2008/10/02 20:52
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