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Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 591-1.jpgジョン・ウー監督の『レッド・クリフ』。あの『三国志』のクライマックス、後漢の丞相曹操が80万の兵を従えつつも、5万兵力の劉備・孫権軍に破れ、帝国制覇の夢が脆くも崩れ去る歴史の大転換点「赤壁の戦い」を壮大なスケールで描く。プロローグは劉備・関羽・張飛の「桃園の誓い」からと思いきや、この場面はまったく無し。曹操軍によって敗走する劉備軍の武将張雲が劉備の幼子を傷だらけになりながら守る場面から開始される。曹操軍の動きを名参謀諸葛孔明が読み、「九官八卦の陣」(この場面は壮大だ)により陸上で撃退するも、水路を辿って兵を赤壁の陣まで進め、劉備と対峙する曹操。・・・と言うところまで。「赤壁の戦い」はPart2へと続く(2009年4月公開)。

私がジョン・ウーを知ったのは、93年のジャン=クロード・ヴァン・ダムの『ハード・ターゲット』で。まあ、知る人ぞ知る映画で、ある意味マッチョ系マイナーB級作品。その後、ジョン・トラボルタの『ブロークン・アロー』(トラボルタはこれで『サタデイナイト・フィーヴァー』のイメージを抜け、ややサイコな役どころがはまり役となった)、トム・クルーズ(来年公開のヒトラー暗殺を企てるナチ高官役の作品が楽しみ)の『ミッション・インポシッブル2』と続く。いずれもドンパチ、やたらと派手な場面が多く、ヴァイオレンス監督として批判も浴びた。しかし今回は明らかに大作。やはり歴史物を撮るとグッと株が上がるようだ。次回が楽しみである。台湾系日本人金城武が冷静かつ聡明に諸葛孔明を好演している。が、中村獅童を何とかして欲しい、この人何をやっても『男たちの大和』のノリになってしまう・・・)。

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ファイル 591-2.jpg本日の二枚。万波麻希の"The World of Sense"。Fusion系Jazz。これまであまりFusion系は聞いてないが、今回トライ。ファイル 591-3.jpgもう一枚はあの『ドリーム・ガールズ』ですごい実力を発揮したJennifer HudsonのFirst Album:"JENNIFER HUDSON"。彼女のVoiceはやはりすごい。それにしてもこのジャケットの彼女、ずいぶんとスリムになったような。最近家族が殺されるといった悲劇も起きているが、アムロもそうだったが、メジャーになるとどうも何かの影が・・・。

Comment

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ジョン・ウーといえば「2丁拳銃」ですねw
『男たちの挽歌』もなかなか面白かったです。

  • 2008/11/02 12:44
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Luke

おお、これはなかなか「通」でいらっしゃるようですね。ジョン・ウーは貧困の中で育ち、教会の援助によりアメリカで学ぶことができたようです。その人生にも惹かれるものがあります。暴力系が定番のようですが、本人は反暴力だそうです。

  • 2008/11/02 17:55
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