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小室直樹氏の洞察

やっぱりこの人は異能の人だ。物事の本質を見事に見破る。80年代にすでにソ連の崩壊を予言していたし、キリスト教の理解も、おそらくはご本人は信仰はないのだろうが、私の理解とほぼ共通している。

まず第一に、明治以降のいわゆる国家神道は、伊藤博文らによって、一神教に基づく近代国家を実現するための、西欧諸国のキリスト教国家モデルのパクリであると看破。現人神天皇は現人神イエスのパクリなのだ。つまりニッポンはすでに"キリスト教国家"だったのだ!それは原初的日本人の神道信仰を破壊した。その結末は歴史が証明している。天皇をキリスト教徒に祭り上げ、キリスト教国家ニッポンを打ち立てんとする企てに対する私の恐怖感のルーツはここにある。形だけの現人神をシステムとして据えた国家。実に不気味にして怖い。

第二に、日本人は真の意味で仏教徒ではないこと。真の意味で仏教を知らないのだ。私的に言えば、現状は葬式仏教に過ぎない。むしろ山本七平氏の言う日本教徒なのだ。しかし形だけでも仏教が成功したのは「本地垂迹説」によると。つまり諸仏、著菩薩が衆生を救うために、それぞれの風土に応じて身を現す必要があるのだ。ところがキリスト教の場合は本地垂迹説が不徹底だったから広まらなかった。彼は皮肉的に、マリア様を天照大神、イエスを神武天皇とでもすればよかったと指摘する。これはまさに教界の現状に対する皮肉的警鐘でもある。それぞれにアレンジされたキリストを宣べ伝える"福音"。しかるにイエスはあのユニークなイエスお一人である。この数を頼む量的評価によるいわゆる"リバイバル"の危険性の根拠はまさにここにある。神の祝福は数で測られるものではない。

現在のニッポンキリスト教は神の御手によりあらゆる領域で揺るがされ、選別され、暴かれている。私が2,000年に入ってずっと語っている「篩い分け」の過程である。今後ますますニッポンキリスト教は混乱と荒廃に落ちるだろう。一昨日のメッセージでも語ったが、一度更地にされる必要があるのだ。リバイバル新聞の谷口和一郎社長は、体質改善が必要だと言われ、私の「ガラガラポン」の考え方を危険とみなされた。さてどちらが正確な診断を与えたであろうか?混乱と荒廃の極地で、ただこの方に目をとめている者は幸いである。

イエスは昨日も、今日も、永遠に変わらない。

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細木

ガラガラポンの考え方が危険とみなされた?
そんな人が新聞社の社長ですか?

細木としては、旧約の預言者が、破滅と同時に逃れの道も預言したように、我々にも更地になる前に逃れの道の可能性は無いものかとは考えますが、見出さなければ一度更地になるのは目に見えているように思うのですが。

  • 2008/12/17 17:01
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zion

とうとうFRBもゼロ金利。
日銀は日本株を買い上げて13000円くらいにすれば、銀行の自己資本が強化されて貸し出ししやすくなるし、また富裕層は出費もしやすくなる。円安にもなるし、、

  • 2008/12/17 17:59
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