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湯巡りの旅

28日から昨日まで伊豆と諏訪の温泉を堪能してきましたが、故郷の諏訪もじっくり回るとかなりイイ湯があるのですね。

伊豆は修善寺の宙(SORA)。昨年、このご時世に何故かボーナスがかなり増えており(^^)、ちょっと奮発した次第で、31,500円の価値はありました。風呂は大浴場に寝湯、サウナ、露天とある上に、オプションで貸切の露天風呂も。これは早朝入ったのですが、後ろを山に、前は修善寺温泉街を一望しつつ、冷たい空気に晒して縮んだ筋肉が、ちょうどイイ温度の湯に浸かると、とろっーと溶ける瞬間が最高。食事は2時間半かけて懐石風の和コース。フカヒレもたっぷりで、地酒の「あらばしり」も実に美味い。日頃は食事も節制しているので、こういった機会に思いっきり楽しむわけです。実に極上の時間を味わいました。

上諏訪温泉は諏訪湖に面した片倉館の千人風呂。ここは片倉財閥設立の由緒ある施設で、考古学博物館などもある。湯はややローマ風の深い風呂。けっこうゴージャスな雰囲気を味わえる。ラドン湯もあり、入ってみたが、何がどう効いているのかは不明。

ついで蓼科温泉石遊の湯(「いしやす」と読みます)。これは蓼科の別荘地の森の中の湯で、露天風呂。周りは杉林で、近くには縄文時代の尖り石遺跡や、高級別荘地三井の森もある。元々は鉄鉱石の採取場に湧いた湯。最近はけっこう有名になり、車はほぼ県外車。やはり冷たい空気(標高約1,000㍍だからかなり冷える)に晒しつつ、熱い湯に出たり入ったりと楽しめる。外人も来ていたが、夏でもかなりいいと思われる。

諏訪も周りを山に囲まれて、一種の箱庭みたいな地であり、若い頃はここで人生を過ごすことには絶望的な気分がしたが、この歳になって、外から見ると、なかなかイイ地である。山小屋の夢も捨て難く、蓼科は実家からも40分程度で、かなり狙い目かも知れない。来年は御柱祭なので、今年あたりから諏訪は燃える。この地は7年に一度のこの祭りで諏訪人としてのアイデンティティとエネルギーを得ているのだろう。昔は御柱祭りなどはまったく白けていたが、来年はちょっと観てみようかと考えている。

東京生まれの私には、「東京生まれ」と幼稚園から高校まで過ごした「諏訪育ち」のアイデンティティの分裂があり、「故郷は遠くにありて思ふもの、よしや異土のかたひとなるとても、かへるところにあるまじや・・・」と室生犀星的に思っていた時期もあったのだが・・・。私もやや歳を取ったかなぁ・・・。

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