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本日の一冊

ファイル 68-1.jpgニュートンの預言-2060年、世界は滅亡する-』(日本文芸社)。現代物理学と数学の基礎を据えた万能の天才ニュートン。彼は『プリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)』を現して、自然界を定式化する手法の基礎を打ち立てた。これらの自然科学での業績はよく知られているが、彼が錬金術の研究や(原理主義的)クリスチャンであって、神学の研究者であった事はあまり知られていない。

実は、当時、迷信の闇に閉ざされたカトリックや聖公会が権力を有しており、その雰囲気の中で自由な研究と真理の発表を行うことはまさに命がけであった。ニュートンも聖書の研究で4,500ページもの草稿を書いていたが、その恐れからすべてトランクの中に秘蔵していた。これが最近発見され、彼の聖書研究の成果が公開されたのだ(→記事)。

要するに彼はサイエンティストとして、神の創造の法則を見出したが、当時のキリスト教からは迫害されるリスクを常に負っていたのだ。これは現代でも同じこと。人間性を忘れた神学が狂気と倒錯を生むのだが、サイエンティストが真理を語っても、ニュートンと同じくキリスト教からは「異端」とされる。彼は、特にダニエル書とヨハネの黙示録を集中的に研究しており、神のミステリオン(秘められたご計画)の解明を試みている。

面白いのはニュートンは政治家でもあったようだが、議会での発言はただ一回。「議長。窓を開けてもらえませんか」だけだっとか。これイイですね。キリスト教が政治と結びつくならば、はっきり言って恐怖社会ができることはすでに歴史が証明している。「VIPクラブ」あたりでも息のかかった国会議員を送り込む予定があるようだが、私は必死でそれを阻止する祈りをする次第(笑)。

とにかくニッポンキリスト教の呪縛から多くの兄弟姉妹が解かれることをサイエンティストである私は願うが、当時のニュートンの気持ちも少しは共有できるかも知れない。楽しみな書である。

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