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もろもろ一挙にまとめて・・・

ファイル 725-1.jpgまずは映画から、キアヌ・リーブスの『フェイクシティ』。手段を選ばず凶悪犯人を追い詰め、処刑する刑事トム・ラドロー。彼は妻の非業の死というトラウマを抱えている。そのトムを擁護するLAPD本部長ワンダー。彼はラドローの良き理解者。対するLAPD内部調査部のピッグスはラドローを監視し、その粗を内密に操作している節も。

ある事件でかつての親友ワシントンが自分を裏切ってピッグスに売ったと知るラドロー。ワシントンに報復を試みる最中にワシントンは二人の強盗により射殺される。ラドローは親友を見殺しにした良心の呵責から、過激な捜査にのめり込む。次々に暴かれる真実。そして最後に明らかになった事実とは・・・。キーワードは本部長の「すべては報告書通りなんだ」。すなわちフェイク。そのフェイクの世界で生きるラドローの葛藤を描くわけ。

最近ハリウッドでもこの手のフェイクを描いた作品が多い。テレビでも「24」のような陰謀モノが受けている。ちなみに911事件がヤラセであったとするドラマだか映画が製作されるようだ。

ランチはラゾーナ川崎の「だし茶漬けえん」にて。ここの茶漬けはダシスープが実に旨い。しかもヘルシー。近間の人はぜひどうぞ。期待に違いません。

ファイル 725-2.jpgで、本日の一枚はチャイニーズ・ディーバBei Xuの"Moonlight"。スタンダードが多いが、2曲ほど中国語Jazzが聴ける。Diana Krallのこってりさに比して、アジア系は蛋白だ。

ファイル 725-3.jpg本日の3冊。一冊目は、ここでも何度も紹介しているラビ・バトラの『断末魔の資本主義』。彼の予言はここでも紹介しているが、昨年見事に的中している。本書ではさらなる5つの予言を提示し、いわゆるグローバル資本主義が終焉を迎えると断言。その後に到来する社会の青写真として、彼は"PROUT"社会を提案する。"Progresinve Utilization Theory"の短縮だが、意訳すると「経済民主主義政策」。その本質は-
 1.世界の資源とその活用の可能性は人類の共通財産と認識
 2.資源を最大限に効率的に活用、合理的に配分し、個人と社会の進歩を目指す
 3.諸悪の根源である富の集中を排し、倫理的かつ合理的な利益配分システムを構築

要するに資本主義と社会主義の良い点を組み合わせたシステム。これは世界で最も成功した"社会主義国家"と言われた、50年代から70年代のニッポンのシステムなのだ。私もかつて指摘したが、これは見事に新自由主義によって破壊され、現状を呈しているわけ。ニッポン人には新自由主義は元から無理なのだ(→99年の記事参照)。人を商品化するのがバビロン化された経済システムであることは昨年のメッセージ・シリーズで語ったが、人をないがしろにする経済や社会は必ず崩壊する。

ファイル 725-4.jpgファイル 725-5.jpgラビ・バトラがある意味"PROUT"と言う未来図を描いているのに対して、佐藤優氏は『テロリズムの罠左巻-新自由主義社会の行方-』と『テロリズムの罠右巻-忍び寄るファシズムの魅力-』において、今後の世界のあり方をかなりペシミスティックに予言する。

要するに新自由主義によりアトム化(分断化=コミュニティの崩壊)された個人が拠り所を求めて国家を信奉するようになり、先に紹介したオバマ現象に象徴されるポストモダン・ファシズムに入っていく可能性が高いとする。その究極にはイスラエルとイランによる紛争から第三次世界大戦へと向かう危険性が高いと指摘。国家とは元々合法的な暴力装置なのだ。相手を抹殺して自らの生存を図る最も強力な存在である。新自由主義から国家主義への振り子が大きく触れている。(参考:アイオーンを見抜く目→http://www.kingdomfellowship.com/cgi-bin/patio090205/patio.cgi?mode=past&no=16

面白いのはカルヴァン主義の佐藤優氏はソ連の崩壊を目の当たりにして、かえって国家主義者となった、と自分で告白しているが、同じようにソ連の崩壊を目の辺りにした元ディスペンセーショナリストの富井氏は、カルヴァン由来を誇る再建主義者(リバータリアニズム=新自由主義)となったのだ。この違いはどこにあるのか。私が神学などは精神病理の反映であると言う所以である。

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300分の1

加山雄三“Yes”とってもいい歌です。決してWe canではありません。よろしかったら皆さんも一度どうぞ。

  • 2009/02/15 14:39
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