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アメリカの欺瞞(ダブルスタンダード)

昨日の『サンデープロジェクト』で、対北朝鮮政策におけるアメリカの欺瞞を報告していた。いわく、対リビアではテロ関与を認めさせ、損害賠償金を払わせ、核の永久凍結を行った上で、テロ国家指定をはずしたが、対北挑戦ではなし崩しにそれをしようとしているとのこと。ブッシュがイラクで実績を上げることができなかったので、外交面での成果を急いでいるためとも。ここでも指摘してきたが、アメリカのダブルスタンダードは今日に始まったことではなく、元々が欺瞞国家なのだ。精神分析の岸田秀氏的には、インディアン虐殺を隠蔽したことによる強迫反復の精神病理と言えるが、私はかつてこのような診立てをしているが、これも正しかったと言えるだろう:

アメリカは自らの偽りの果てしない刈り取りをするであろう

イラク戦は圧倒的な軍事力の差によって、米英軍の勝利となりました。しかしアメリカの苦悩はこれからが本番であることを、私はあえて預言しましょう。

中略

今後、イラク国民はフセインの圧制からは解かれても、本質的なアイデンティティを傷つけられ、自主自立することはできず、よって無政府状態下における現在行なわれている不正がこのまま横行するか、あるいは地下に潜伏する形となり、安定した政府は確立しないでしょう。もぐら叩きのように反政府勢力がゲリラ化して、絶えず表の政府を脅かすでしょう。

これは精神病理学的には強迫反復の病理であり、インディアンを虐殺したアメリカがその真実を抑圧する結果、絶えず正義と自由の名目の元で同じ事を繰り返すのです。つまりアメリカは良心が病んでおり、その絶えざる呵責を抑圧するために、ヒステリックに正義と自由を主張しつつも、その行為の本質はインディアンに対して行なった事の繰り返しです。

究極的に人を治めるものは理屈や理由付けではなく、神の権威に服することから生じる平安と安息を伴なう徳です。これは理屈や合理性を超えたところに存在します。しかしアメリカは神を恐れるどころか、神の代理権威のようにふるまい、この徳を、むしろ自ら打ち壊しました。これは「自由な者は略奪でも何でもできる。」という彼らの言葉によって証しされています。よって

アメリカはこれから末長くこの”信仰”の実に苦しむことになるでしょう。

追記:これから聖書に基づいて、特にイスラエルの評価をめぐって、自らの"正しさ"を主張するために御言葉を用いながら、兄弟が兄弟を訴え、裁き合い、非難し合う場面があちこちで見られるようになるでしょう。キリストのからだはこの"刺"により損傷を受け、肢体は苦しむようになることでしょう。(03.04.13)

かくして気の毒なのはこのようなカルト的小国の悪意と自己欺瞞の大国の手前勝手な意志に翻弄される拉致家族である。つねに弱者がすべてのしわ寄せを受ける。これは松本清張がその義憤の筆の中心に据えたテーマである。

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