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Dr.Lukeの一言映画評と本日の二枚

ファイル 771-1.jpgトム・クルーズの『ワルキューレ』。ヒトラー暗殺計画は少なくとも43回あったが、その最後のいわばクーデター。1944年7月20日に総統大本営「狼の巣」に仕掛けたプラスチック爆弾によりヒトラーを暗殺し、反乱分子に対するプログラム「ワルキューレ計画」を実行して、戒厳令を敷き、ドイツを独裁者の手から国民の手に取り戻そうとする一人の将校シュタウフェンベルクの生涯を描く。

当時ドイツは総統に対して神の名によって忠誠を尽くすと言う誓いを立てていたが、良心に従ってヒトラーを排除しようとする人々もいた。いわば良心に殉じた者たちの英雄譚である。「ワルキューレ」とは北欧の複数の女神の名前であり「死者を運ぶ者」の意味。ドイツ語では「ヴァルキューレ」。ナチスのテーマソングとなったワーグーナーの「ワルキューレの騎行」をヒントにヒトラーの暗殺計画を思いつく。

ファイル 771-2.jpg彼の言葉、「良心か、ヒューラー(総統)か、両者に仕えることはできない」は、「神か、マモンか、両者に仕えることはできない」を彷彿とする。もっと究極的に言えば、「キリストか、セルフか、両者に仕えることはできない」となる。私的にはかなり好みのモチーフだ。

なお、『ワルキューレ-ヒトラー暗殺の二日間-』と言う本も出ている。

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ファイル 771-3.jpg一枚目はMelody Gardotの"MY ONE AND ONKY THRILL"。ややノラ・ジョーンズ的なヴォイス。"WORRISOME HEART"ではやや暗いイメージがあり、ちょっとノレなかったが、このアルバムはややスィング系でノレる。My Favoriteになりそうな予感。

ファイル 771-4.jpg二枚目は、何とベーシストにしてヴォーカリストのNicki Parrottの"FLY ME TO THE MOON"。なんだかすごく濃厚なJazz感覚。リンク先にはYouTubeのクリップもあるが、こんなJazzの原風景的雰囲気は大好きなのだ。ひとつだけ紹介しておきます。

Comment

リチャード

いつも面白いのを見つけますね~。
女性でウッドベースの弾き手でしかもヴォーカルという組み合わせは初めて見ました。

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