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Dr.LukeのCT体験と一言映画評

CTと言ってもクリスチャン・トゥデイではありません。コンピューター・トモグラフィ(断層撮影)。6日のドッグの結果が出てきまして、いつもどおりの所見に加えて、「左下肺野斑状陰影」の新しい所見が出ていました。数値的にも炎症反応の兆候はないので、肺炎とか結核ではなさそう。さっそく内科を受診し、横浜市大の呼吸器専門の美形の女医さんの診察を受けました。

写真を見ると、まあ、確かに境界が不鮮明な斑状の陰影が見えているが、ちょうど肋骨同士の重なる部位に沿っており、しかも血管などが入り組んでいる場所。肺の平面写真は読影がけっこう微妙で、生理による像なのか、異常な像なのかの判定は、時系列的な差分を観る必要がある。

彼女も「これは一応"疑"判定にしたと思うので、CTでは何も出ないような気もしていますが、しばらく経過を見ましょう」とのことだが、せっかくの機会なので「CTでの所見をぜひよろしく。こういった場合の空振りは大歓迎ですから」と突っ込んで、CTを撮ってもらいました。結果は読影の専門家が診てくれるので2週間後。

それにしても病院と言うところは、何とも老人ばかりだ・・・。耳が遠くて、ナースがやたらとでっかい声を張り上げてたり、口をもぐもぐさせてる爺さんとか、話が通じてない半分認知症の婆さんとか。ニッポンの将来が危ぶまれます。

かく言う私も50を過ぎると、普段かなり意識していても、チョビチョビといろいろ引っかかります(ちなみに3年前には大腸の内視鏡検査を受けましたが・・・)。ボディはマシンですから、ゆめゆめメンテは怠ってはなりませぬ。あの不死身のゴルゴ13ですら年に一度は仕事をいっさいやめて、専門医たちを呼び集めて、メンテをしております。ちなみに彼はギランバレー症候群をわずらっているのですが(最近タレントでもいましたね)。

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ファイル 784-1.jpg午後は映画。アメリカで人気の『ウォッチメン』。実際の歴史的事件の背後にウォッチメンと呼ばれるヒーローたちの関わりがあった。そのヒーローたちがひとりひとり殺されていく。その真実を追うロールシャッハ(心理テストの名前でもありますが)。その中で明らかになる真実。

特にそれぞれのヒーローたちはそれぞれの"正義"を持ち、そのプロトコルに従って活動する。彼らには秘められた悲惨な過去があるのだ。その過去によって各"正義"が構成される。誰が真の正義なのか?そして誰がまことのウォッチメンなのか?真のメタ的存在とは何か?歴史を導く存在とは?かなり哲学的な難解な作品。

ややニーチェ的でもあり、キリスト教が悲惨を生み出すことも暗に主張している。内容的には、何となく、『シンシティ』を彷彿とするし(ニッポンキリスト教的には「よろしくない」)、映像は『300』のザック・スナイダー。アクションが一瞬ポーズする独特の演出。

話が分からんままに進み、頭をフル回転しつつ、点と点をつなぎ、映画館を出てからもしばし考える作品。まあ、ロールシャッハの名前の通り、ウォッチした者がそれぞれに自分の何かを投影して、解釈することのできる玄人好みの作品だろう。よって頭を休める単純なカタルシスは期待できない。予習がかなり必要でしょう(→こちらでどうぞ)。

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ファイル 784-2.jpg薬のせいか、花粉がすでに消失しているのか不明だが、花粉症がほとんど消えている。数日前からマスクを外しているが、やや鼻がくすぐったい程度。で、これまでは室内のアンクルウェイトつきの定位置ジョッギングだったが、三ッ池公園を走ってみた。ファイル 784-3.jpgいやあ、やはりキモチがイイ。体はうずうずしていたので、何とも言えない爽快感。桜はこのところの寒気で足踏み状態。まあ、楽しみは伸びたほうがよろしい。それでも夕日に映える桜を楽しみつつの走りでした。
(一枚はゴッホ風に画像処理)

Comment

zion

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090330-OYT1T00754.htm

元財務官僚が銭湯で魔が差した?

  • 2009/03/31 19:27
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