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フェイス・オフ&オン

本日は違反者講習呼び出しの日でありました。9時から4時まで6コマの講義・・・。かなり疲れました。係りのおじさんたちの、言葉がはっきりしない講義を聴講。実際何を言ってるのか不明だ。いつもは提供する側ですが、今日はひたすら生徒として忍耐が試された。

飲酒ひき逃げで家庭崩壊、人生の破滅ストーリーを描いたビデオを見せられて、ややビビリました。来る6月1日に道交法が改正の予定で、車を貸した相手が飲酒運転をした場合、貸し手も運転手とまったく同じペナルティとなるようだ。危険運転については罰則がかなり厳しくなっている。

社会奉仕は雨だったのでやめまして(4千円がプラス)、実車に乗ってこれまた頑固一徹と言う風情のおじさんのアドバイスを承りました。彼によると「あなたは運転が上手すぎますっ。もっと基本的に運転して下さいっ」とのこと。「はいっ」とひたすら恭順の姿勢で・・・。

最後に感想文を書かされ、私の書いた文章は-

今後法規を遵守して運転いたします。車は、都内のたとえ3,000円の所でも、ちゃんとお金を払って駐車場に留めます。一時停止のところではちゃんと停止線の前で停車します。今日はとても勉強になりました。

と言う小学生レベルの作文。15,000円と丸一日の忍耐テストでゼロクリアだが、やれやれ、ものすごい疲労感、と言うか徒労感。しかし、なぜかそこの食堂のカツカレーがやけに美味かったです。

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ファイル 839-2.jpgさて、今をときめく『レッドクリフ』のジョン・ウー監督に、かつて『フェイス・オフ』と言う作品があった。私が結構好きなジョン・トラボルタニコラス・ケイジの競演作品で、極悪人(ジョン)と刑事(ケイジ)の顔を取り替えて捜査が行われると言うセッティング。これが公開された当時は、「まさかな、ありえん設定だ。ジョン・ウーはドンパチの派手さだけのアクションもの三流監督。まあ、アクションだけ楽しもう」ぐらいにしか思わなかったのだ。

ファイル 839-1.jpgが、時が流れて、今やジョン・ウーは世界の監督となり、そして、フェイス・オフからフェイス・オンが実際に行われている!つまり顔の移植手術である。中国が最初だったと記憶しているが、その後フランス、そしてアメリカで相次いで成功。フランスの女性は犬にかまれて顔を剥がされたが、何とも素晴らしい出来栄え。またこの度、夫に散弾銃で顔を破壊されたアメリカの女性がインタビューに応じている(→Youtube)。驚きますね、顔は筋肉や神経が繊細なのだが、これがちゃんと機能して、しゃべったり、笑ったり、匂いを感知することも可能だとか。

医学などの科学は神学的には一般恩恵とか言うのでしょうが(私的には人間の自由裁量権の及ぶ領域)、果たしてどこまでいけるものなのでしょう。昨日のジル博士の例にあるように、脳の不思議さはいまだに解明されていない最後の秘境とも言わているのだが、その脳自体は解明されないまま、脳の仕事としての目先のテクニックは着実に開拓されているようだ。

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