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マイケルの言葉

今週の『週間朝日』、対談集でさいとうたかをによるゴルゴ13の誕生秘話が披露されているので、思わず買ってしまった。グラビアの特集はマイケル・ジャクソン。彼の生前の言葉でキーワードになるものを収録しておく:

肌が白くなったことを聞かれて-僕は白人は嫌いです。黒人に生まれてよかったと思ってる。白くなったのは整形手術とかではなく、自然現象なんですよ。

ユリ・ゲラーに、マイケル、君は孤独なのか?と聞かれて-ユリ、僕はとっても孤独な人間だよ。

湯川れい子氏に対して-自分は一皿のスパゲッティであり、自分の上に何百、何千の手が伸びてきて、自分の一部を奪い取ろうとする。

父親の顔を鏡で見たくない。整形してでも顔を変えたい。

記事は彼をして「自分の姿を愛せぬ自己愛の果てに」として、本人は否定しているものの、アフリカ系(黒人)の「血」への抜きがたい嫌悪があったのは疑いがない、と結論している。フランスの哲学者リオタールは、かつてのマイケルのことを「黒くもあり白くもあり、男でもあり女でもあり、野生的でもアンドロイドのようでもある」と評したとのこと。彼は外的自己と内的自己の間に深刻なアイデンティティの分裂を有し、それが彼のスリラー的容貌を作り出し、大衆に搾取され、食い潰される形で、ついには自分を自分で滅ぼしてしまったのだ。

Comment

もみじ饅頭

マイケルのファンではなかったけど、あれだけミュージック業界で輝いた人が、借金から裁判沙汰までとなった最後の彼の姿は本当に悲しいもの。
自分の内で苦しんでいた人ではないかと。

Luke

悪魔が与える世の栄光でしょうね。それにいつの間にか乗せられていた自分を"一皿のスパゲッティ"と言ったのでしょう。

  • 2009/07/05 07:57
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