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休日出勤;にて想う

今朝も気持ちのイイ走りができました。が、本日はお仕事。大学にとっては月曜日が鬼門でして、講義回数を維持するための措置。しかし水曜日で前期講義は終了、後は試験。で、夏休み♪ここもいつもアイドリング状態ですが、さらに脱力し、夏休みモードにシフトしてまいります。[@07.32]

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ファイル 958-1.jpg今週のTIME誌の記事に"The CIA Has Secrets. Hello?"なる記事がある。6月24日にCIA長官のLeon Panetta氏が告白した。過去8年間にわたり、アルカイダのメンバーを暗殺または拉致するトップ・シークレットの作戦を行っていたと。しかもその計画は議会から意図的に隠されていた。それはチェイニー副大統領の指示によるものだった。

実はこのような秘密作戦は、例えば60年代にはフィデロ・カストロの暗殺など枚挙に暇がない。カストロを暗殺するために、彼のタバコに毒を入れたり、ヒゲが抜け落ちるような薬を盛ったりしたのだ(意味不明だが)。80年代以降になると、スティンガーミサイルや自動操縦飛行機のプレデターなどを用いての暗殺計画がなされた。

この記事を物したのは中東CIA司令官のRobert Baer氏。彼自身95年にはサダム・フセインにあと一撃を加えるだけで彼を失墜させる間際にあり、実際に軍事行動計画もあったのだが、それはサダムを暗殺するという噂へと歪曲された。クリントン政権もそれを調査し、そのような計画がなかったとした。911以降は社会の風向きも変わり、むしろCIAが何ゆえにビンラディンを暗殺しなかったのかと問われるようになったが、CIAはその47年の設立時よりそのような秘密計画、暗殺をも含む、をしてきたのである。

・・・と言うわけで、これは実に貴重な証言だ。CIAがさまざまの国において情報工作や政府転覆計画に携わっていることは、その筋にはよく知られているが、いよいよ表に出されるようになってきたわけ。わが国とても例外ではない。かの政権放り出しの安倍氏も、やはりアメリカからの脅しを受けていたことは暗黙の事実であるし、福田氏は頭がいいので実害を受ける前にさっと身を引いてしまったのだ。

で、件の元Forbes極東編集長Benjamine Fulford氏が、7月26日、「戦後の日本の『闇の歴史』、政界再編・平成維新に向けて」と題する講演会を催すようです。先の小沢一郎氏の献金問題もある意図の下でなされたと植草一秀氏も指摘していますが、去勢されたお人よし国家ニッポンも真に目覚めないと、本当に中国の自治区にされてしまうやもしれません。

カプセル化された社会、たとえば精神病院では患者が医師を診断するといった倒錯現象が起きるのだが、わがニッポンも見事にカプセル化され、国民も飼い慣らされてしまい、見かけの平和ボケで諸々の倒錯現象が起きている。果たしてこの羊たちが立ち上がることができるのか。ベンジャミン氏は日本が世界を救うと言われるのだが、この点、私的には???なのだ。

例えばカプセル化された国家の中のさらなるカプセルである自衛隊における自殺者数平成20年度は自衛官76人、事務官ら7人の計83人に上り、中でも「精神疾患」を原因とする自殺者数が最も多い25人。私の知り合いも横須賀にいるのだが、彼らのアイデンティティ・クライシスはきわめて深刻なのだ。田母神氏が言うとおり、国家のために死ぬためには、真に自分の仕事に価値を見出す必要があるのだが、今の自衛隊はその存在意義を引き裂かれており、手足を縛られている。国家防衛に誇りも持てず、憲法的には存在自体を危ぶまれ、実に気の毒なのだ。

ファイル 958-3.jpg自衛隊の様はニッポンの様のフラクタル(無限相似形)であるわけで、15年連続自殺者数3万以上に端的に現れている。自衛隊員もまず考えるのは家族のこと。家族を養うための任務なのだ。社会もとりあえず日ごとの食を求める大衆ばかりになっている現状、アメリカがニッポンを見放すならば、例えば中国が攻めてきてもみんなで手を上げてしまうことだろう。とりあえず食わしてくれるならばというわけで・・・。

ファイル 958-2.jpgかくしてここでも何度も指摘しているとおり、<政治的去勢>、<軍事的去勢>、<経済的去勢>を受けたわがニッポンはあらゆる面で衰退の局面を迎えている。昨日2050年のGDP予測値のグラフをお見せしたが、その根本にある一番深刻な問題が人口問題。右のグラフを見ればその運命は明らかだろう。

もしニッポンが植民地化されることなく、自立国家として生き残ることができるとすれば、超高度な教育により20%のエリートを作り、他の国の追従を許さないイノベーションを成し遂げること。かつての旧制高校や海軍兵学校、あるいは中野学校のような士気の高い組織機関が必要だ。今のような悪平等による嫉妬・妬み社会は必ず淘汰される。自衛隊員はそのアイデンティティと誇りを、医師や学者も、政治家や役人も、それぞれの階層がしかるべき明確なレーゾンデートル(存在意義)を覚え、その業績に応じた処遇を受けること。

先に小泉氏によって見事にMCされて踊らされたB層、すなわち思考停止したアホな大衆が群れるだけの国家にしてはならないのだ。彼らは今、結局自分の首を自分で閉めてしまったことに気がつきつつあるのだが。さて今般の総選挙、いかなる結果になりましょうか。本音を言うとあまりにも選択の幅がなくて困っているのだが。ちょうどまずい学食のメニュを選ぶような感じと言える・・・Sigh

追記:怒られるのを承知であえて言おう。たかが棒っきれでボールを打ったり、ころがしたりして何億も稼ぐ人たちがいるのだから、医師や専門家をその業績によって億単位で処遇すること。特に基礎系の研究に厚くすること。これはニッポンの科学力を一挙にアップするだろう。

と、言った矢先にいいニュースが(→記事)。国際数学五輪で日本が二位。歴代最高の成績。物理でも全員がメダル。生物五輪でも金メダル。こういった若い素材を大切に育てかつ遇すること。まだニッポンにも希望はあるようです。

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  • 2009/07/28 13:53
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Luke

ほお、これは驚きですね。いよいよ煮詰まっているきているのでしょうか?情報を感謝です。

  • 2009/07/28 19:52
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