Dr.Lukeの一言映画評
- 2009/07/31 20:27
- Category: 日記
『クララ・シューマン 愛の協奏曲』。19世紀のロマン派音楽の旗手シューマンとその妻クララの生涯を描いた作品。ドイツ語。
手の障害を得てピアノを断念し、音楽評論と作曲で身を立てようとするシューマン。しかし大衆からの評判は必ずしもはかばかしくなく、持病の躁鬱病が悪化(映画では頭痛)。その中で若き20歳のブラームスが同居するようになる。シューマンは彼を引き立てようとするが、クララと不倫関係に。その三角関係の中でシューマンの病は悪化し、自殺未遂も起こし、ついに脳の外科手術を受ける。この手術が何ともこっけいなのだが、一説によると彼は若き頃娼婦からもらった梅毒を患っていたようだ。かくして彼は逝く。その後のクララとブラームスの純愛は最後まで続き、クララが召されるとまもなく約束したとおりブラームスも逝く。極私的には、ハリウッド的脚色もないためかやや退屈だった・・・。
創作する人々はたいてい精神の病による不安定性や葛藤を克服するために作品を生み出すことは通説であるが、加えて梅毒も、とは。流れる高尚なクラシック音楽とのコントラストが・・・。ニーチェしかり、シューマンしかり。天才はつらいもの、あくまでも普通がイイのです。ただしクララとブラームスの不倫は俗説だそうで、専門家は否定しているようですね。
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イヤー、
よんじ ゅう、ウン歳でわくわくする事があるっていいですね〜。・・もしや しん品のまま初登頂では(?) (笑)