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四時無止息-寒山

 四時(しいじ)止息すること無く 年は去り又年は來る
 萬物に代謝有れども 九天に朽ち摧(くだ)けること無し
 東は明るく又西は暗し 花は落ちて復た花は開く
 惟だ黃泉の客のみ 冥冥として去りて回(かえ)らざる有り

万物は流転する。私たちの生は七十年、健やかであっても八十年。その間、何回息をするのだろう。いきと息。息は「自らの心」であるゆえにSaltさんは生徒の呼吸からその心が読めるそうだ。なるほど。

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長生(ながいき)とは長い息による。緊張感が強く呼吸の早い人はたいてい肩で呼吸している。そしてしばしば高血圧や心臓血管系の病気で寿命は短い。動物も呼吸と鼓動が早い動物は短命*1。樹木も呼吸しているが、彼らはどっしりと静かに呼吸する。よって寿命は長い。呼吸は腹でするもの。横隔膜を十分に弛緩して、腹に吸い込み、吐く息を長くする。禅の高僧になると一分間に2から3回になる。ヨガの行者では心臓を止めることもできるらしい。私は元々洞性除脈で、1分間に55回程度。しかも低血圧、この年齢で上が108程度。むしろ立ちくらみが頻繁に起こるくらい。ま、これが気持ちイイのだが・・・。

さて、抗酸化作用と血液サラサラ化作用のあるサプリもたっぷり摂って、今日もたっぷりと長い息をしよう。そう、霊的な息(いのり)も同じだ。霊的に生きているかどうか、これも霊の呼吸状態で分かる。クルシチャンは窒息して喘いでいるのだ。書き物でも分かる。彼等の文には自己正当化のもがきの跡と窒息感が漂っている。いわゆるバイタルが大切なのは救命現場だけでなく、霊的現場でも同じなのだ。窒息しているニッポンとその合わせ鏡であるニッポンキリスト教。その中でこの呼吸のコツを会得した人は幸いだ。

主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり(=body)、その鼻に命の息(=spirit)を吹き入れられた。人はこうして生きる者(=soul)となった。-Gen 2:7

*1:窮極的に呼吸が狂うといわゆるパニック発作や過呼吸を起こす。私には体験がないので分からないのだが、知識としては、地獄の苦しみらしい。

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