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「代々木」の意味するもの

嗚呼、代々木公園、ついに閉鎖へ。かつて結婚当初、田園調布に2ヶ月暮らし、その後代々木に6年住んだ。下の写真がそのマンション。代ゼミのほとんどお隣さんだった。当時、院生の小生は時間はたっぷりで(D論はすでにできていたので、要するにヒマだった)、子供をベビーカーに乗せ、参宮橋から代々木公園までぷらぷらと散歩。公園でのびのび遊ばせて、私は芝生で空を見上げて夢を見ながら小一時間。原宿の表参道に回って、ハーゲンダッツのアイスを食べるのがささやかな楽しみだった。で、ラフォーレ原宿辺りでタクシー拾って帰るのがほぼ日課。

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80年代中頃、『金曜日の妻たちへIII』を見ながら、いずれ郊外にパティオ付きの家かマンションを買うのが夢。で、30平米のルーフバルコニーつきのマンションを買ったが、当時は抽選倍率が300倍!買って数ヶ月で1.5倍に上昇。ついでサンディエゴに投資用オフィスビルを購入。そんな時代、ニッポンも夢があった。学生諸君にはぜひ広末の『バブルへGO!』を観るように勧めているのだ、輝いていたニッポンを知ってほしいと。90年代に生まれた彼らは自分の過ごしたバブル崩壊後の失われたニッポンが当たり前で(ま、比較対象がないから当然)、小さくまとまっているのだ。経済は心理学。気持ちが膨らめば経済も膨らむ。株で儲けて、カッケー車買って、マンション買って、ブランドもので固めて、バブルってサイコー!と広末みたく叫んで欲しい。・・・と常日頃アジっている次第。かくして私が六本木やDiscoが好きなのもあの時代への郷愁なのかもだ・・・(遠い目で)。

一部のエリートに独占されていた教育を大衆産業へと解放した代ゼミの凋落は、すなわち大衆力の摩耗、なにかニッポンの将来を暗示している感じがしてしまうのだ。それにしてもここへきて「代々木」がなにゆえ・・・?

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