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予想以上の放射能汚染

アナログのカウンターは特にバリバリ音が精神衛生上よろしくない(汗)。それほどに福島の汚染はひどい。公式には、飯舘村や葛尾村では7-8μSv/h程度(測定地点は市街地と思う)。よって今回の数値はちょっと驚きだ。カウンターを3種類用意していたが、ひとつはオバーフロー。残りのアナログとデジタルではほぼ数値が一致している。

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この23μSv/hという数値は年間で200mSv程度になる。この数値の意味はご自分で判断して欲しい。

さて、地表面から1mのところで1μSv/hあると、線種とエネルギーにもよるが、地表面は3,000Bq/m2の汚染があると推定される。この換算率からある地域にわたって面積分することにより、その地域地表面の汚染度が分かる。チェルノブイリの疫学調査を行なったTondel博士が得た汚染度と発ガン率の関係から、将来においてその地域の発ガン率がどの程度になるのかを推定できるのだ。まあ、これを卒研生にやってもらうわけだ。

では、東京都の状態はどうなるのか。幸いに新しいデータが出ている。
続き

このデータを受けてECRR議長クリス・バスビー教授のコメントがある。

いかがだろうか。すでにFukushimaは他人事ではないのだ。ちなみに米ABCは日本政府は首都を大阪に移転すると報道しているくらいだ。

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今回、測定して分かったことは、風が吹くと桶屋が儲かる、ではなく、数値が上がるのだ。カウンターは単位時間当たりの線量を測定しているため、風が吹くと単位時間当たりカウンターに流れ込む線源が増加するわけだ。意味はお分かりだろうか?・・・要するに大気中に線源が漂っているということだ。よって内部被爆は不可避!ICPRのリスク評価は内部被爆を考慮していないので、かなり甘い(なにしろ、DNA発見前の基準だ!)。内部被爆は外部被爆の100倍も危険と言われる。先にも書いたが、緩慢な死をもたらすホット・ナノ・パーティクルが日本中に漂っている。風が吹くと人が死ぬ・・・そう、映画『ハプニング』の世界だ。

参考までに、先にも紹介したタイムトラベラー、ジョン・タイターによる2020年の日本地図を再掲しておく。

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京大の小出氏によると広島原爆4,000発分のうち100発分の汚染物質が垂れ流しになったと・・・(驚)。つまり、こ れ か ら が 本 番 だ。

なお、『山暮らしのキリスト』のMr.Sugarと『狩萬の里/山暮らし(旧都路村)』の芋久保氏の、それぞれ小屋とログハウスは一応無事のようだった。Sugar氏の小屋はちょっと床が歪んでいる感じだったが、復興完了だそうだ。

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