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本日の一冊

ファイル 396-1.jpgヒトラー・コード』(講談社)。ヒトラーの自決を疑うスターリンがふたりの総統側近を尋問した記録。その作戦名を「神話作戦」と称する。スターリンはこの記録をもってヒトラーの自決を納得し、この文書を封印した。55年ぶりに若手のドイツ研究者によって発掘されたもの。以前に総統の女性秘書の記録に基づいた映画『ヒトラー最後の12日間』を紹介したが、今回の資料はまさに第一級の発見。ヒトラーが実は生きていて、最近アメリカで死んだとかの説もあるのだが、これを見る限りやはり自決したのだなぁ・・・・。(ミステリーサークルの時もそうだったが、真実が明らかにされると寂しいことも事実だ)

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本日のNHK『ためしてガッテン』は面白かった。癌に関する最近の知見を紹介していたが、ガン細胞が転移する際、何とコラーゲンを溶かす酵素を出して、細胞間に穴を開け、そこに細胞表面のトゲをひっかけて潜り込みつつ移動するのだ。よってこの酵素を無効にするか、コラーゲンを増殖することによって、ガンの転移が防げるわけ。

実は丸山ワクチン(SSM)によってコラーゲンが増加することが分かっており、ガン細胞はあっても限局化されて患者はそのままガンと共存して10年、20年と生存する。SSMの作用機序はよく分かっていないのだが、コラーゲンを増加させることにひとつの鍵がありそうだ。またかつて、ノーベル化学賞受賞者ライナス・ポーリングが、ビタミンCの大量摂取によってガンが予防できる、との説を出した。コラーゲンの合成にはVCが不可欠であるから、これも納得できる。ちなみに喫煙者では血中のVC濃度がきわめて落ちていることも知られている。

ガン細胞は100%消失させる必要はない。増殖と転移を遅らせて、自然な細胞の消長サイクルとシンクロさせればよいわけ。要するに私が今ガンになっても、あと30年後までガンの増殖と転移が延ばされれば、それで寿命をまっとうできるわけ。ちなみにあの立花隆氏が膀胱ガンに罹り、東大病院で内視鏡によるオペを受けたが、その記録が『文藝春秋』に連載されている。今月号で完結したが、後ほど紹介したい。要するにガンと宣告されて絶望する時代はすでに終わったのだ。発想を転換することにより免疫系も活発になる。出演者の一人が「明るく共存、ガン細胞」とか言っていたが、確かに言えている。

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