諏訪ネタを続けて・・・・
- 2014/10/14 11:35
- Category: 異見
- Tag: 諏訪
台風も無事通過。それでも死んだ人もいたようだ。不思議なのは、台風に備えて屋根を直しに上って落ちたりとか、用水路を見に出かけて流されたとか・・・。そんなもの放っておけばよいのにと思うのだが。何かを守ろうとか得ようとして、自分の命を失うって・・・。
諏訪ネタが続いたが、こんな苦言を呈しているとたいていこう言われるのだ、「そんなにうるせえこと言うんなら、もう来ねえでいいでっ！」と。これで人口はどんどん減るし、客も来なくなって現在の惨状。まことにカプセル化したタコツボの感性なのだ。自分たち色に染まる者は受け入れるが、それ以外は排除・・・。
が、こう言ってしまうと身も蓋もない。この地を擁護すると、ここには実にユニークな人やハイテクを有する人がいる。たとえば、諏訪中央病院の鎌田實医師や、諏訪マタニティークリニックの根津八紘医師。鎌田氏は『がんばらない』などの著書やＴＶで有名。根津氏は人工授精による多胎児を減胎オペして倫理的な物議を醸して産婦人科学会を追放されたが（と思うが）、それでもひたすらわが道を行く人。かつて戦前は生糸産業、戦後は社会の教科書で「東洋のスイス」とか賞賛された精密産業。これもすでに衰退したが、ハイテクはまだ健在。NASAの特殊機器とか人工心臓などの特殊精密加工技術を有する会社がいくつもある。私の誕生地にして幼少期を過ごした東京の大田区と似ている。原田泰司氏などの芸術家も多い。茅野や原村には芸能人やアーテイストも入植している。八ヶ岳には俳優の柳生博一家の『八ヶ岳倶楽部』などもある。私も訪れて一緒に写真を撮ってもらったりもした。要するに個人としてみるとかなりセンスもいいし、レベルも高いのだ。
ところが一転、組織や共同体、さらには自治体としてはほとんど機能マヒしている。なにしろみんながシャッチョさんだから、百人いれば百の意見でうるさいことうるさいこと。とにかく一度絡まれたら辟易するのがホンネ。かくして何事もまとまらない。今回も人生のストレスを発散し、疲れを癒し、愚痴のはけ口の場として、やや「馴れ合い」になりつつある同級会にちょっとお洒落な新しい趣向をと思ったのだが、六本木でのJAZZライブは却下され、もちろんDISCOは論外。プレミアとコンセプトを前面に出しての会もランクを落とされて、小生的には興ざめして欠席のつもりだったのだ。だって、1次から4次会までの会費の他、交通費と宿泊費で4万はかかるし・・・。それなら六本木のライブをと予定していたのだ。が、9月に急死した同級生の追悼もあり、と言う事で急遽出席したわけ。かくして集合体としては斬新な事はまずできない土地。淡々とこれまでどおりを繰り返す、これが諏訪の風習なのだ。
不思議なのは役所でも偉くなったりして、みんな社会の中核にいるはずなのに、なぜお前たちが諏訪を変えられないの？と質問してみたが、理由は不明。とにかく動かない。このような性向を現地ではインゴー者と言う。漢字は「因業」かな？ガンコ者、意固地な者、融通が利かない者、意地が悪い者の意味だが、ニュアンスはもっと深い。前に田中康夫氏が知事になったとき、彼が手渡した名刺を役人が折り曲げた事件があったが、この感覚かも。それから「づく（ずく？）」。漢字は分からん。づくがあるとかないとか。最近づくがなくなったとか。あいつはづく無しだ、とか使う。これも「マメ」とか「勤勉」とかに相当するかもだが、もっとニュアンスが深い。逆に、「ごしてえ」。これは疲れたとか消耗したの意味だが、これもニュアンスはもっと深い。面白いのは「まる」。小便をまる、とか使う。東京から来た孫が「おしっこ！」と言ったら、おばあちゃんが「そこでまってろ！」と答えた。子供は我慢に我慢を重ねて、「いつまで待ったらいいの？」。
地理的にも日本列島のヘソに当たるが、メンタリティ的にも、ニッポンのヘソと言える。つまりニッポンのフラクタル（相似形）なのだ。ここでは実にニッポン人の心性の特徴を見ることができる。極私的には未来のこの地のあり方は未来のニッポンのあり方と思える。だいたいニッポン自体が世界から見るとカプセル化しているのだから。永田町村しかり、医学村しかり、原発村しかり、キリスト教村しかり・・・。これはケイタイ文化を見ればよく分かる。ガラパゴス化して、実に深く複雑化して進化する。アニメやコスプレもフランスやイギリス辺りでは大人気らしいが、このオタクの秘めたるパワー。諏訪はまさにオタクの極地とも言えるかもだ。これを縄文オタクの石埜穂高君（https://www.facebook.com/hotaka.ishino?fref=pb&hc_location=friends_tab）は「諏訪力」と称しているようだ。かくして、小生的には－
諏訪が変われば、ニッポンも変わる！
諏訪が生きれば、ニッポンも生きる！
今日のところはこれで〆ておこう（^ ^）/~~
参考：長野県のこと