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パラノイドの時代

今朝は涼しく、湿度もそれほど高くなく、気持ちのよい走りができた。

クリスチャン・トゥデイがついに「根田祥一氏黒幕説」を記事にしてしまったことには呆気にとられましたが、しかし、ある意味想定どおりです。訴訟も山谷少佐にとりましてはお荷物にとなるのですが、彼らの本性が暴かれる過程のひとつでしょう。彼らには今後ともますますその「自説」を開陳披露の上、大いに展開してもらいたいものです^^

現代はネットと言うヴァーチャルな世界とリアルな世界が微妙に絡んでおりまして、その結果パラノイドの病理が強められるわけです。パラノイドは、疑心暗鬼の心理でして、自分の中にある感情とか想いを相手に映して、それを"見て"また自分が影響を受ける投影と言うメカニズムが働く、いわば自作自演の心理機制です。例えばある人にライバル意識を持つと、相手も自分に同じ意識を持っているのではないかと感じることです。かつての米ソの狂ったような軍拡競争は、まさにこの心理によるわけです。

カルトや独裁国家ではこのパラノイドが重要なメカニズムでして、その世界の諸々の事象を解きほぐすキーワードとなります。かつてのスターリンやヒットラー、あるいはポルポト、近くは麻原尊師やウィットネス・リーなどもそうですが、自分を脅かす存在を次々に粛清するわけです。クリスチャン・トゥデイにもこの病理が相当に強く働いている事が分かるでしょう。このパラノイドの病理によって、次々に妄想が生まれ、さらに妄想を共有する者たちの間で幻想的な"証拠"に基づいて補強され、ひとつの「世界観」の体系が構築されていきます。これを「フォリア・ドゥ(トロア・・・)」と言います。パラノイドはある種の伝染性をもちます。感応精神病などとも言います。これが妄想確信に至るとパラノイアと呼びます。分裂病などと違うのは、その妄想体系がきわめて強固な論理性を有している事です。これを覆すことはほとんど不可能です。

しかし今回「根田首謀説」を記事してしまうとは、これが彼らの何者であるかを証明する大きな証拠になっていることに、彼らは気がついていません。ぜひ、この記事は保存しておいてください。元々「根田首謀説」はあの悪名高き「2ちゃんねる」で誕生した説です(しかし最近ではこれが社会的に容認されつつあることにある種のニッポンの病理の危険性を覚えるが)。ネットの中でしか生息できない妄想に満ちたキャラが言い出したものです。超教派の新聞である公器たるメディアがかくのごとくの記事を書いてしまうわけで、これで彼らのゲシュタルト崩壊のプロセスが具体的に始まったと言えるでしょう。

それにしても、このギョウカイ、このような新聞を支援し、バックアップするオエライさんたちがいまだにいらっしゃるわけで、何度も繰り返しますが、ニッポンキリスト教の崩壊も徐々に、しかし確実に進行しています。皆さんには、敢えてとはもうしませんが、可及的速やかに、ニッポンキリスト教からエクソダスすることをお薦めする所以です。

私がかつて予想し懸念していた事が、次々にその通りになりつつあることに、さらなる危機感を覚える次第。

参考
最近の諸事件の霊的病理
少年たちの心の闇を探る
青少年の怒りと犯罪

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